- 解説一覧
- キクスイカミキリ(Phytoecia rufiventris)について
基本情報
- 人間との関係
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新しく伸びたキクの芽の先端から 5 ㎝程の位置の茎内に産卵するため先端部分がしおれ、一見して本種による被害と判断できる。
成虫の産卵により新芽が枯死し、また、幼虫が食害しながら下方に移動するため茎全体が枯死する。
対策として、産卵のため飛来する成虫を捕殺することや、キク先端部のしおれを目印に、内部の幼虫を被害茎ごと取り除くことがあげられる。
参考文献
最終更新日:2020-09-06 ひろりこん
形態
- 成虫の形質
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前胸背板は長さより幅のほうが大きく側部中央でやや膨らみ、背面中央に赤色の紋がある。上翅は黒色で雄で後方に向かい強く狭まり、雌でもわずかに狭まり、側面には弱い綾が雄で2本、雌で1本あり、翅端は内角が尖る。触角は雌雄とも上翅端に届く程度の長さ。
参考文献
最終更新日:2020-09-06 ひろりこん
生態
- ライフサイクル
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幼虫は産卵場所から下方に向かって若い茎を食い進んだ後、根の部分で先端方向を向いて蛹化する。秋期に羽化し、そのまま越冬して、翌春出現する。
参考文献
最終更新日:2020-09-06 ひろりこん
- 産卵
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雌は夜間から明け方に茎の上部2か所に咬み傷を入れ、この間に産卵する。産卵場所より上の部分はしおれたり、折れたりするので本種の生息は容易に識別できる。
参考文献
最終更新日:2020-09-06 ひろりこん