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ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei)の分類 Cerambycidae
ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei)の概要 Paraglenea

ラミーカミキリ(Paraglenea fortunei)

【 学名 】
Paraglenea fortunei (Saunders, 1853)

基本情報

大きさ・重さ

・成虫体長:10~15 ㎜
・卵の大きさ:長さ 2.5 ㎜ × 幅 1.15 ㎜

参考文献

  • 2012 虫の卵ハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 虫の卵ハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

活動時期

成虫出現時期(日本国内):5~7月

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

分布

本州(関東以西)、四国、九州、壱岐、種子島、奄美諸島(奄美大島);中国、ベトナム北部

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

人間との関係

ハイビスカスを食害し、農業害虫とされることもある。

参考文献

  • 2017 新 カミキリムシハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 新 カミキリムシハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

形態

成虫の形質

前胸背板は側部中央がわずかに膨らみ、水色から黄緑色の微毛に被われて背面に2個の黒色紋がある。上翅は黒色で後方に向かい狭まる。

背面は、基部後方に水色から黄緑色の1対の小紋(消失する個体もある)と、中央やや後方に会合部で前後に伸びるが側縁には届かない同色の太い帯があり、また、翅端部も同色。触角は雄で体長の約1.3倍の長さ、雌で約1.1倍。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

生態

成虫の生息環境

平地から山地に生息し、河川敷や道端で見つかる。

参考文献

  • 2017 新 カミキリムシハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 新 カミキリムシハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

成虫の食性

ハルニレやオヒョウ、ラミー、カラムシ、ムクゲなどに集まり、これらの生葉裏面の葉柄、葉脈部などを後食し、線状に穴をあける。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

幼虫の食性

クサマオ、ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)、シナノキ(シナノキ科)、サワグルミ(クルミ科)、ケヤキ(ニレ科)、フジ(マメ科)の記録もある。

幼虫は根に入る。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

生殖行動

雌雄が食草に集まり、摂食と交尾を行う。このカミキリムシの配偶行動には、雄が分泌する誘引フェロモンは含まれず、フェロモンとしては 3 ㎝の近接距離から雄を誘引する雌性フェロモンだけが雌雄の接近に役立っている。

参考文献

  • 岩渕喜久男 1998 カミキリムシ類の配偶行動とフェロモン, 日高敏隆(監修) 石井実、大谷剛、常喜豊(編) 日本動物大百科10:昆虫Ⅲ. 平凡社. p. 146.

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

産卵

主に8月、雌はカラムシの根際付近に横に 3 ㎜程の咬み傷を付け、樹皮下に1卵ずつ産付する。

参考文献

  • 2012 虫の卵ハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 虫の卵ハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

関連情報

外来種としての影響

中国からの帰化種である可能性が高い。江戸時代後期に長崎に侵入し、その後各地に広まったものと推測される。

参考文献

最終更新日:2020-08-28 ひろりこん

種・分類一覧