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シロスジカミキリ(Batocera lineolata)の分類 Cerambycidae
シロスジカミキリ(Batocera lineolata)の概要 Batocera

シロスジカミキリ(Batocera lineolata)

【 学名 】
Batocera lineolata Chevrolat, 1852

基本情報

大きさ・重さ

体長 45~52 ㎜

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最終更新日:2020-05-21 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

7~8月

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分布

本州、四国、九州、対馬、奄美大島、徳之島
国外では台湾、済州島、朝鮮半島、中国、インドシナ
 

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学名の解説

種小名「lineolata」は「線紋ある, 線条の-」の意の「lineatus」と関連があると思われる。

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人間との関係

クリの穿孔害虫である。

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形態

成虫の形質

体は黒色。
背面は灰色の毛でおおわれ、前胸背の2紋・小盾板・上翅の斑紋は白色。
下面は灰褐色の微毛でおおわれ、複眼後方から前胸側面・中・後胸側板・腹部側方を通り、末端に至る太い白線をもつ。
体は頑強。
触角は雄では体の1.4倍、先端の3節が翅端を越え、雌では体よりわずかに長く、末端節が翅端を越える。
第1節の先端には顆粒状の瘢痕をもち、第3節以下の下面には多数の棘状突起を装う。
前胸背の両側には先端の鋭く尖った円錐状の突起をもち、前基節孔は後方に幅広く開口する。
上翅は基部に顆粒状点刻を密に装い、肩部には上方を向いた短い棘状突起をもち、翅端はほぼ丸められるか斜に載断状で会合線角は棘状に突出する。

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生態

成虫の食性

当年又は前年に伸長したコナラ枝条の樹皮を 20~50 cmにわたって細長く食害する。

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幼虫の食性

シイ類、カシ類、コナラ、クリ等の生木

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活動時間帯

成虫は夜間に摂食する。

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孵化・脱皮・羽化

成虫は5月下旬から6月上旬に羽脱。

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生殖行動

性成熟した成虫は日没後の薄明期が過ぎると枝条部から樹幹を伝わって地上近くに降下し、交尾、産卵行動をくりひろげる。
そして、夜明けとともに樹の先端に近い枝条部に戻る行動をくりかえす。
降下時刻は7時30分から9時までの間が最も多く、雄が雌より早く降下する傾向がみられた。
雄は樹幹で触角をほぼ180° に開き、上向きに静止する、待ち伏せ行動をとる。

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産卵

胸高直径 10 cm前後のコナラの地上約 1 mの範囲に好んで産卵する。

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種・分類一覧