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キマダラカミキリ(Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix)の分類 Cerambycidae
キマダラカミキリ(Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix)の概要 Aeolesthes

キマダラカミキリ(Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix)

【 学名 】
Aeolesthes (Pseudaeolesthes) chrysothrix (Bates, 1873)

基本情報

大きさ・重さ

成虫体長:22~35 ㎜

参考文献

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

活動時期

成虫出現時期(日本国内):4月下旬~8月

参考文献

  • 2017 新カミキリムシハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 新カミキリムシハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

分布

中国西南部、台湾から日本列島にかけて分布する

参考文献

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

亜種

日本産は次の4亜種に分けられる。

・キマダラミヤマカミキリ
ssp. chrysothrix (Bates, 1873)
・出現時期:5~8月
・分布:本州(東北地方南部以西)、伊豆諸島(神津島、三宅島)、飛島、佐渡、隠岐、四国、九州、対馬、壱岐、屋久島
・特徴:体はやや幅広く、微毛は明るい金色。上翅端外角の突出は弱い。

・トクノシマキマダラミヤマカミキリ
ssp. kurosawai (Gressitt, 1965)
・出現時期:5~7月
・分布:奄美諸島(奄美大島、徳之島)、沖縄諸島(沖縄島)
・特徴:体は細く、後方に向けて強く狭められる。体毛は短く、色彩は淡く、光沢が鈍い。上翅端の外角は強く突出する。

・イシガキキマダラカミキリ
ssp. nakamurai Kusama et Takakuwa, 1984
・出現時期:5~6月
・分布:先島諸島(石垣島、西表島)
・特徴:体は基亜種と同様に幅広いが短く、体毛は黄褐色で、光沢は弱い。上翅端外角は強く突出する。

・ヨナグニキマダラミヤマカミキリ
ssp. yonaguniensis (Ohbayashi et N. Ohbayashi, 1965)
・出現時期:5~7月
・分布:先島諸島(与那国島)
・特徴:体は前亜種よりやや細長く、体毛は淡い金色で、強い光沢をもつ。上翅端外角は弱く突出する。

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最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

形態

成虫の形質

体は比較的細長く、赤褐色から黒褐色、全体に黄金色の微毛をビロード状にもつ。前胸背板は、背面が虫食い状で、中央前方に近接した1対とその後側方に1対の隆起があり、さらに正中線中央から後方にかけて広く盛り上がる。上翅端は内角が常に刺状に突出するが、外角の形は地域変異がある。

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最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

生態

成虫の生息環境

平地から丘陵地の雑木林に普通に生息する。

参考文献

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成虫の食性

各種広葉樹の樹液、花に集まる。

参考文献

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

幼虫の食性

基亜種の寄主植物はクヌギ、クリ、カシワ、アラカシ、スダジイ(ブナ科)、ヤナギ類(ヤナギ科)、ネムノキ(マメ科)など。そのほかの亜種の寄主植物は不明。

参考文献

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

ライフサイクル

幼虫は朽ちた広葉樹を食べ、秋に蛹化する。羽化した新成虫はそのまま蛹室内で越冬し、翌春、材外へ脱出する。

参考文献

  • 2017 新カミキリムシハンドブック - 書籍全体, 鈴木知之(著) 新カミキリムシハンドブック. 文一総合出版. .

最終更新日:2020-09-06 ひろりこん

活動時間帯

夜間活動性でクヌギの幹を這い、樹液に集まるほか、しばしば灯火に飛来するが、ときに昼間の花上でも得られる。

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種・分類一覧