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- ハンノキ(Alnus japonica)について

ハンノキ(Alnus japonica)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Alnus japonica (Thunb.) Steud.
目次
基本情報
- 別名・方言名
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バンノキ/ヤチハンノキ(北海道、宮城)ヤチクワ(岩手、秋田、山形)、オハグロボンボン(茨城)、ハンツー(山梨)、オカバ(岡山、広島)、アカハリ(香川)
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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田の畦などに植えて稲掛け用としたり、護岸用に植えたりもする。
樹皮・球果からは染料やタンニンを採る。材は建築、器具、家具、薪炭用とする。
ハンノキは万葉集にも比較的多く詠まれている。
「住吉の遠里斧の真棒もち摺れる衣の盛りすぐゆく」(万7・1156)など、衣服を染めることを詠み込んでいるものが多い。
近代の短歌には「つくばねに雪積む見れば棒の木の梢寒けし花は咲けども」(長塚節)などがある。
京都・水尾の水尾女がハンノキ染めの赤い前だれをかけて、愛宕神社の参拝客にシキミを売る姿が有名。
「ハンノキの花多き年に不作なし」「ハンノキの実の多い年は米がよくできる」などの俗言があることから、ハンノキと稲作の関係の深さがうかがえる。
古代ケルト人はこの木を妖精の木と呼び、決して切らなかったといわれる。
若枝や樹皮は中国で薬用にされ、解熱や鼻血止めに効果があるという。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、有柄、葉身は卵状長楕円形、鋭尖頭、低い不整きょ歯があり、基部はくさび形。
長さ 5~13 ㎝、花 2~5.5 ㎝、上面無毛、下面は初め有毛、のち無毛。側脈は7~9対。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 茎(幹)の形質
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直幹で、樹皮は灰褐色、浅い割れ目が入る。
小枝はやや細く、帯黄褐色ないし灰褐色、平滑で、若いときは3稜があり、軟毛が疎生することがあるが、のち無毛。
皮目は小さく、長楕円形ないし円形、多数。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 花の形質
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雌雄同株。花序の蕾は雌雄ともに前年の秋に現れ、ふつう雄花序は越冬時は暗赤紫色、開花時は長く下垂し 4~7 ㎝。
雌花序は、雄花序の下位の葉えきにつき、長さ 0.3~0.4 ㎝で黒紫色。花被はなく、柱頭は2個で紅紫色。風媒。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ