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アオキ(Aucuba japonica)の分類 Garryaceae
アオキ(Aucuba japonica)の概要 Aucuba

アオキ(Aucuba japonica)

【 学名 】
Aucuba japonica Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:2~3 m

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

生活形

広葉樹、常緑低木

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花期

4~5月

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分布

関東以西の本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島に分布する。

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学名の解説

種小名は日本の、の意味。

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亜種・変種・品種

ホシヤドリ、ハカフアオキ、フクリンアオキ、アマノガワアオキ、ホソバアオキなど斑入葉や変わった葉形の園芸種がある。

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別名・方言名

青木、桃葉珊瑚

アオキバ、サンゴノキ/アオギバ(青森、秋田、山形)、マクラッコ(岩手)、ミソブタ(埼玉、東京)、オショーキ(千葉、神奈川)、オーキバ(静岡、山口)、イボシ(大分、宮崎)、ヤマダケ(宮崎、熊本、鹿児島)

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分類学的位置付け

ミズキ科 アオキ属

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人間との関係

庭園、公園の植え込み、根締め、材は箸、杖などや小細工物。葉は飼料に利用される。

弱火であぶった葉を火傷やしもやけ、切傷などの患部に貼り薬用とする。また民間の健胃剤として知られる。

「蛇羅尼助」はアオキの葉をキハダ、センブリなどとともに原材料の1つとして用いるという。

紅熟した果実は鳥に食べられ散布される。また若芽や葉は飢饉のときに食用にしたり飼料にされるというが、食べておいしいものではない。

東アジアの特産種で、イギリス人J・グレツァーが1780年代にヨーロッパにもたらした。

翌年出版されたツュンベリー『日本植物誌』によって広く紹介された。

1783年、ヨーロッパにグレーファーJ. Graefferによって最初に導入されたアオキの品種は黄色の斑の入る葉の美しい雌の系統であったが、雄の個体がなかったために結実しなかった。

そのため日本に特別に採集隊が派遣され、1856-66年に多数の系統が導入され、結実をみるようになった。

ヨーロッパでの最初の結実は1865年に発表された。

当初イギリスに渡ったのは雌木だけで実を結ばなかった。雄木をイギリスに伝えたのは、植物採集を目的に英国王立園芸協会によって派遣されたロバート・フォーチューン。

雄木は1861年、イギリスの軍艦で本国へ運ばれた。

季題は「冬」。青木の実。「つややかにかたまりうれて青木の実 莉花女」「寒中や紅さしそめし青木の実 芳翠」などの句がある。

わが国でアオキの名が最初に登場する書物は貝原益軒『花譜』。

参考文献

  • 中村恒雄@堀田満@新田あや 1989 Aucuba Koehne アオキ属, 堀田満、緒方健、新田あや、星川清親、柳宗民、山崎耕宇(編) 世界有用植物事典. 平凡社. pp. 131-132.

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形態

葉の形質

葉は対生し、有柄、2~3 ㎝。

葉身は長楕円形で鋭尖、長さ 8~20 ㎝、葉縁には粗いきょ歯がある。

革質で、上面は深緑色で光沢がある。

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茎(幹)の形質

樹皮は黒褐色、枝は太く緑色。

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花の形質

雌雄同色、小枝の先に円錐花序をつける。

雄花は 7~10 ㎝と大形で多数花をつけ、雌花は小形で少数花をつける。

花は紫褐色の小さい4弁花である。

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果実の形質

果実は卵状楕円体で長さ 1.5~2 ㎝、鮮紅色に赤熟する。

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種子の形質

種子は7個、両尖長楕円体で長さ 1~1.8 ㎝。年末から翌春にかけて種子は成熟する。

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似ている種 (間違えやすい種)

ヒメアオキ

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生態

生育環境

陰樹であり、乾燥地を嫌う。生長はやや早い。適潤地を好む。大気汚染に弱い。

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その他生態

繫殖は実生、さし木による。実生は果肉を水洗い生干しし、採りまきする。発芽率は高い。さし木は春は前年枝、夏、秋は当年枝をさす。

自然の形を乱すとび枝や枯れ枝、細枝を切る程度。施肥はほとんど必要ない。

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関連情報

病害虫

カイガラムシ、スス病

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種・分類一覧