コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の解説トップに戻る
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の分類 Araliaceae
コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)の概要 Chengiopanax

コシアブラ(Chengiopanax sciadophylloides)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Chengiopanax sciadophylloides (Franch. & Sav.) C.B.Shang & J.Y.Huang

基本情報

草丈・樹高

・樹高:15~20 m

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

花期

8月

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

分布

北海道、本州、四国、九州に分布する。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

原産地

日本特産

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

学名の解説

属名は「刺 akantha」+ 属名 Panax 。刺があり Panax 属に似ているため。種小名 sciadophylloides は傘形葉に類するの意味。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

和名の解説

①コシアブラ(漉油)の意で、昔樹脂を漉して塗料に用いたところから。

②コシアブラ(越油)の意。越(古代の北陸地方)で用いられ、伝えられたため。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

別名・方言名

ゴンゼツ、コンシツ、キンシツ/アブラギ(北海道、青森、岩手)、コサブナ(秋田)、ウサギカジリ(新潟、群馬)、カタナノキ(岐阜、滋賀、奈良)、ボカノキ(兵庫、鳥取、岡山)、シロギ(広島、高知、愛媛)、ゴハ(熊本)/ニタッシケルペ(アイヌ「湿地・キハダの実」)

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

分類学的位置付け

ウコギ科 ウコギ属

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

人間との関係

家具用材、樹脂は塗料。

樹脂液はジアセチレン化合物を含み、漉して金漆という塗料油とした。

防錆、防湿作用があるため、鏃などの金属や皮革の塗料としたことが『延喜式』などに見える。

金漆はわが国の特産品で、777年(宝亀8)渤海国の使者の要請によって金漆一缶を贈っている。主産地は美濃国であった。

若芽は香気があって食べられる。

材は辺材が灰白から淡黄白色、心材は青灰色をおびた淡黄白色を示し、気乾比重約 0.45 で軽軟、環孔材だが木目が細かく、光沢があって美しい。

あまり大径にはならないが、加工しやすいので細工物、箸、楊枝、経木、扇、杓子、下駄などとする。

軽軟なわりに一種の粘りがあり、山形県米沢の一刀彫に賞用される。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

形態

葉の形質

葉は互生し、長さ 7~30 ㎝の葉柄があり、掌状に5小葉がつき、倒卵状楕円形で、中央片が最も大きくながさ 10~20 ㎝、幅 4~10 ㎝。

質薄く、縁にとげ状のきょ歯があり、両端はとがり、長さ 1~2 ㎝の小葉柄がつく。

下面脈えきには淡褐色の縮毛がつく。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

茎(幹)の形質

幹は直立し、樹皮は灰褐色で平滑。若枝には初め淡褐色の縮毛が密生するが、のち無毛となる。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

花の形質

今年のびた枝先に大きな花序をつけ、分枝した各枝先に丸い散形花序をつけ、多数の淡黄緑色の小花をつける。

小花柄は長さ 0.5~0.7 ㎝、がく片は5個で小さい。花弁は5個で卵状楕円形、長さ 0.15 ㎝で反曲する。

雄しべは5個で長い。花柱は短く先はわずかに2裂する。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

果実の形質

果実は扁球形で径 0.4~0.5 ㎝、秋に黒熟する。

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

似ている種 (間違えやすい種)

ウラジロウコギ

参考文献

最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

種・分類一覧