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クサギ(Clerodendrum trichotomum)の分類 Lamiaceae
クサギ(Clerodendrum trichotomum)の概要 Clerodendrum

クサギ(Clerodendrum trichotomum)

【 学名 】
Clerodendrum trichotomum Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:3 m
・幹径:15~20 ㎝

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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

8~9月

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分布

北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国に分布。

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学名の解説

属名 Clerodendrum は運命の木、種小名 trichotomum は3岐の、の意味。

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和名の解説

葉に臭気があるため。

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亜種・変種・品種

観賞用に栽培される仲間に、ベニバナクサギ、クラリンドウ、ヒギリなどがある。

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別名・方言名

クサギリ、クサギナ/トンノキ(青森、岩手、秋田、富山)、トーゴロノキ(埼玉)、アマギ(福井、京都)、アマクサツ(鹿児島)/ソコニ(アイヌ)

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分類学的位置付け

クマツヅラ科 クサギ属

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人間との関係

果実のついた枝は生花材料、若葉はゆでて食用となる。果実は「常山の実」と呼ばれ、古くは青緑色の染料に用いた。

中医方で若枝および葉(臭梧桐)を、高血圧、偏頭痛、マラリア、下痢、痔などに用いる。茎葉の煎液はリュウマチ、高血圧症に、根皮の煎液は利尿に用いる。

季題は「秋」で「行き過ぎて常山の花の匂ひけり 富安風生」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は対生、有柄で、広卵形、三角状卵形、漸鋭尖頭、基部は円形または心臓形、全縁または不明瞭な鈍きょ歯がある。

下面は脈上に軟毛があり、主脈の基部にそって不明瞭な腺点がある。

葉身の長さ 8~12 ㎝、幅 3~10 ㎝、葉柄は長く 6~12 ㎝。葉には強い臭気があり、和名のもとになっている。

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茎(幹)の形質

樹皮には割れ目形の皮目があり、多くの枝を分かち、樹形は不整形となる。樹皮は暗灰色、小枝には初め帯褐色または白色の軟毛がある。

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花の形質

枝端に集散花序を形成して多数の白色花をつける。花には蜜と香りがあり、アゲハチョウ類がよく飛来する。

がくは帯紅色、卵円形、先は5深裂、花筒は細長く 2~2.5 ㎝。舷部は5片に分かれ、紅色の4個の雄しべと1個の雌しべは花冠より外に超出する。

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果実の形質

果実は10月に成熟し、核果は球形、碧色、径 0.6~0.7 ㎝。星形の大きな紅色の宿存がくは果実とともに目立つ。

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似ている種 (間違えやすい種)

ビロウドクサギ、ショウロウクサギ、アマクサギ

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生態

生育環境

日当たりのよい山地丘陵の適潤地にはえる。土質を選ばず、生長は早い。

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その他生態

繫殖は実生による。

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種・分類一覧