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リョウブ(Clethra barbinervis)の分類 Clethraceae
リョウブ(Clethra barbinervis)の概要 Clethra

リョウブ(Clethra barbinervis)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Clethra barbinervis Siebold & Zucc.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:8~10 m

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最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ

生活形


・広葉樹、落葉小高木

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花期

7~9月

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分布

北海道(西南部)、本州、四国、九州、朝鮮済州島、中国。

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学名の解説

属名 Clethra はギリシャ語でハンノキの古名。葉の形が似ているためにあてはめられたもの。種小名 barbinervis は脈にヒゲがある。

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和名の解説

救荒食糧として、採取と貯蔵を命じた令法が発せられたことから。リョウブは令法(リョウボウ)の転。

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別名・方言名

ハタツモリ(古名。「畑つ守」からで、田畑の面積に応じて割り出された作物を植え付ける量のこと)/サダメシ(青森、岩手、秋田、宮城)、サンナメシ(宮城、福島、新潟)、ショーバ(富山、石川、福井)、ジョーブノキ(三重、和歌山)、ショーボー(岡山、広島)、ボーリョ―(四国地方)

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分類学的位置付け

リョウブ科 リョウブ属

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人間との関係

庭園樹。春に若葉を摘み、じゅうぶんアク出しをして食用にする。蒸して乾燥させると貯蔵することができ、昔は救荒食糧として重用された。

樹皮の美しさを生かして床柱などの建築材料に利用する。また材は緻密なので器具、細工、上質の薪炭材になる。

季題は「春」。

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形態

葉の形質

葉は有柄で互生し、枝先に集まってつく。葉身は倒皮針形で長さ 8~13 ㎝、幅 3~9 ㎝、先端は急鋭尖頭となり、基部は鋭形またはくさび形となる。

表面は緑色で、無毛か星状毛がまばらにはえ、裏面は淡色で脈上に毛が密生し、脈えきには白色の毛がある。

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茎(幹)の形質

樹皮は茶褐色または暗褐色でなめらかであるが、老樹では薄片となってはげる。枝は輪状に出て、若枝には星状毛がある。

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花の形質

花は枝先に 8~15 ㎝の総状花序を出し、小さな白花を密につける。がくは小形で5裂する。

花冠は径 0.5~0.6 ㎝で深く5裂する。雄しべは10個、雌しべは1個ある。

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果実の形質

さく果は径 0.4~0.5 ㎝の球形で褐色に熟す。

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生態

生育環境

山地の日当たりのよい尾根すじや、尾根に接する斜面などによくはえる。

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その他生態

繫殖は実生、さし木による。さし木の活着はよくない。

萌芽力もあり、せん定もできる。移植は葉の開く前から梅雨期がよいが、暖地なら秋でもよい。

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種・分類一覧