- 解説一覧
- ヒメウコギ(Eleutherococcus sieboldianus)について
ヒメウコギ(Eleutherococcus sieboldianus)
- 【 学名 】
-
Eleutherococcus sieboldianus (Makino) Koidz.
目次
基本情報
- 学名の解説
-
属名は「刺 acantha」+ Panax(属名)。Panax 属に似ており刺があるため。種小名 sieboldianus は、日本植物研究者シーボルトを記念したもの。
参考文献
最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
- 人間との関係
-
若葉を食用、根や樹皮を薬用。
新芽は香りがよく、苦味があり、山菜として食用とされる。若芽は乾燥して茶の代用とする。
根皮は五加皮と呼び、抗炎症・鎮痛解熱作用があり薬用にする。漢方では五加皮酒として滋養強壮に用いる。
季題は「春」。「白粉つければ湯女や五加木摘む 虚子」「西行に御宿申さんうこぎ飯 一茶」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
-
葉は長枝では互生し、短枝では数個束生する。
葉柄は長さ 3~10 ㎝、葉は5全裂し、小葉は倒皮針形から倒卵状長楕円形で長さ 2~7 ㎝、幅 1~2.5 ㎝、縁の上半部に数個のやや粗いきょ歯があり、質厚く無毛。
参考文献
最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
- 花の形質
-
短枝の先に束生する葉の間から、葉柄とほぼ同長の花柄を単生し、径 2 ㎝ほどの散形花序をつけ、淡緑色の小花を多数つける。
小花柄は長さ約 1 ㎝、がくは皿状で5~7個のがく歯は鋭頭。花弁は5~7個、卵状長楕円形で長さ約 0.2 ㎝。
雌雄異株で、日本には雄株は見られない。雄しべは小さく5~7個あって早落性。花柱は合生して長さ約 0.12 ㎝、先は短く5~7裂する。
参考文献
最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ