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ハッカ(Mentha canadensis)の分類 Lamiaceae
ハッカ(Mentha canadensis)の概要 Mentha

ハッカ(Mentha canadensis)

【 学名 】
Mentha canadensis L.

基本情報

草丈・樹高

30~60 cm

参考文献

  • 山田卓三 1992 ハッカ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 88.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

花期

8~10月頃

参考文献

  • 山田卓三 1992 ハッカ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 88.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:メグサ

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

分類学的位置付け

シソ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

人間との関係

『大和本草』をはじめ多くの古い書物に載っている。薄荷(ばか)、波可(ばか)、於々阿良岐(おおあらぎ)、目草(めぐさ)、目覚草(めざましぐさ)などの名がある。この目草、目覚草は目が疲れた時、葉をもんでこすると、メントールの作用で目がすっきりすることによる。

栽培されたハッカは、刈り取ったあと乾かして水蒸気蒸留し、取卸油という油をとる。その油を精製するとメントールとハッカ油が得られ、せっけん、たばこ、歯磨きなどの香料や、飲み物、菓子などに使われる。そのほかにも古くから健胃、鎮痛にも用いられてきた。

ハッカ油をとる目的で、北海道を主産地に岡山、広島などで栽培されている。

ハッカの主成分メントールは、世界中のハッカ属の中で日本産ハッカに最も多く含有している。合成メントールができるまでは、日本のハッカからとった天然メントールが世界中に輸出されていた。

『日本薬局方第6版』以後、ハッカは医薬品として収載されていなかったが、漢方処方で解熱、発汗、健胃などに使用する必要性が多くなったため、『日本薬局方第9版』に再び取り上げられている。

食用にするには春から秋まで、茎先の若葉を摘み集め、そのまま冷たいデザートやいろいろなサラダの飾りに使う。8月~10月頃の花穂は、ミントティー、サラダ、冷たいゼリー菓子に使う。そのまま天ぷらにしてもよい。

【成分】
芳香はメントールによるもので、このほか、ピネン、カンフェン、リモーネンなどを含んでいる。

【薬効と用い方】
・健胃や駆風に用いられる
健胃には乾燥した茎葉を小さく刻んで、茶さじ山盛り1杯分ぐらいに熱湯を注いで、食前か食後に服用するとよい。
駆風におなかが張り、気分の悪いときに、上記と同じ用量で飲む。ガスを放出し気分がよくなる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ハッカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 600.
  • 山田卓三 1992 ハッカ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 88.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は対生する短柄につき、長楕円~長卵形で、へりは鋸歯状に切れ込む。

両面にはまばらに毛が、裏側には油点があり、もむとハッカ臭がする。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

白い地下茎が長く横に伸びて繁殖し、茎は四角で直上し、30~60 cmぐらいになる。

少し毛があり、発育のいいものではまばらに分枝する。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

花の形質

葉腋にむらがってつき、ごくうすい紫で先は4裂で花柄に毛がある。

がくは5裂で先は尖る。雄しべ4は同長、株により長雄しべ短雌しべのものと、逆のものがある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

果実の形質

分果はやや扁平で楕円状である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

生態

生育環境

日本全土の日のよくあたる湿性地に生える。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ハッカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 121.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

【採取時期】
野生のものは、湿地、小川の縁などに見られるが、秋に地上部を採取して日干しにする。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ハッカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 600.

最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン

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