- 解説一覧
- コナラ(Quercus serrata)について
目次
基本情報
- 別名・方言名
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ホウソ、ハハソ、ナラ、ナラシバ/カシナラ(山形)、ホンナラ(栃木、群馬、埼玉)、スノキ(静岡、愛知)、ナラホソ(福井、滋賀)、ハーソ(鳥取、島根)、マホサ(愛媛)、ハサコ(福岡、大分、宮崎、熊本)/チカッポペロ(アイヌ)
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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薪炭材にしたり落葉を肥料にするなど、農山村の生活と密接なかかわりを持っていた。
材は建築、器具材、家具などに用いられるが、比重が高い(気乾比重約 0.80)ため加工性が悪く、ミズナラほど優秀ではない。
樹皮をタンニン染色に用いる。
どんぐりはデンプンを多く含み、昭和20年頃まで、飛騨地方ではアク抜きした粉をナラ団子などにして食用とした。
『万葉集』の「下毛野みかもの山のこならのすまぐはし子ろは誰か笥か持たむ」(14・3424)は、ナラの若葉のようにみずみずしい女性の様子を掲揚したもの。
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形態
- 葉の形質
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葉は互生、有柄、倒卵形か倒卵状楕円形、鋭尖頭、基部はくさび形または円形、葉縁には鋭い粗きょ歯がある。
葉身の長さ 7.5~14 ㎝、幅 4~6 ㎝。若葉は絹毛があるが、のち上面無毛、下面は灰白色で伏毛が残存する。葉柄は長さ 1~1.2 ㎝。
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- 花の形質
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雌雄同株。開花は新葉と同時。雄花序は新枝の基部から多数垂れ下がり、長さ 6~9 ㎝、黄褐色で絹毛が密生する。
雌花序は新枝の上部葉えきに出て短く、軟毛が密生し、2~3の無柄の雌花をつける。
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- 果実の形質
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堅果は年内に熟し、長楕円形で褐色、長さ 1.6~2.3 ㎝、径 0.8~1.2 ㎝、花柱は残る。殻斗は椀状、外面に小鱗片が密に並ぶ。
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