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ヤマノイモ(Dioscorea japonica)の分類 Dioscoreaceae
ヤマノイモ(Dioscorea japonica)の概要 Dioscorea

ヤマノイモ(Dioscorea japonica)

【 学名 】
Dioscorea japonica Thunb.

基本情報

花期

7~8月

参考文献

  • 山田卓三 1992 ヤマノイモ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 380.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

分布

本州・四国・九州

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:ジネンジョウ(自然生・自然薯)

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヤマノイモ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

人間との関係

生薬の山薬は、ヤマノイモやナガイモから作る。外側の皮を除いて乾燥する、粉質、円柱状や板状のものもある。

『神農本草経』によれば、「虚弱体質を補って早死にしない。胃腸の調子をよくし、暑さ寒さにも耐え、耳、目もよくなり、長寿を保つことができる」とある。

【成分】
ジアスターゼ、マンニット、コリン、デンプン、アミノ酸などを含んでいる。

【薬効と用い方】
・滋養、強壮に用いられる
山薬酒を飲む。乾燥した根(山薬)200 gを細かく砕き、グラニュー糖 150 gとともにホワイトリカー 1.8 ℓに漬け、2~3ヵ月こす。1日1回 30 ㏄を、就寝前に飲むとよい。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤマノイモ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 792.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は対生する柄につき、長卵形で先は尖り、基部は心臓状耳形である。葉腋にムカゴができる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は蔓状にものに絡まって数m以上も伸び、疎に枝分かれする。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.
  • 山田卓三 1992 ヤマノイモ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 380.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

根の形質

地中には円柱状にふくれた根が縦に伸び、中味は白く柔らかで粘つく。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

花の形質

雄花は葉腋から垂れた軸(3~5)に穂状につき乳白色をしている。

花被6、雄しべ6、子房は退化し痕跡、雌花は葉腋から垂れた軸に穂状につく。下位子房は3室、仮雄しべがある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

果実の形質

果実は平たくて横幅の広い軍配扇状の羽根3をもち、緑から茶褐色に熟す。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

種子の形質

丸くてうすい膜質翼のついた種子が3個できる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ヤマノイモ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 257.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

似ている種 (間違えやすい種)

・オニドコロ
ヤマノイモがある所には、必ずといっていいほどこれがある。

オニドコロは葉がハート形で、ヤマノイモの葉がつるに対生につくのに、オニドコロは葉が互生しているところが違う。またオニドコロは苦くて、水にさらさないと食用にも薬用にもならない。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤマノイモ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 792.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

生態

その他生態

地下に食用になるイモを生じる。大きくなると、長さ 1.5 m、重さ 3 kgになるものがある。食べられるようになるには4~5年かかる。

同じイモが成長するのではなく、春に古いイモの先端に新しいイモができ、古いイモの養分を吸収して毎年大きくなっていく。

ヤマノイモは細長いが、真っすぐに地中に入っているとは限らず、障害物があれば複雑に曲がっており、掘り取るには根気が必要である。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ヤマノイモ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 380.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

種・分類一覧