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イボタノキ(Ligustrum obtusifolium)の分類 Oleaceae
イボタノキ(Ligustrum obtusifolium)の概要 Ligustrum

イボタノキ(Ligustrum obtusifolium)

【 学名 】
Ligustrum obtusifolium Siebold & Zucc.

基本情報

草丈・樹高

高さ 3 mぐらいになる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

花期

5月

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

分布

北海道、本州、四国、九州に自生し、朝鮮半島にも分布する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 イボタノキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 547.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

和名の解説

イボをとることからイボトリノキと呼ばれ、それが詰まってイボタノキとなった。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 イボタノキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 547.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

・セッツイボタ(var. leiocalyx)
がくに毛がない。

・オニイボタ(var. regelianum)
全体に多毛で、とくに枝に密生する。

・ビロウイボタ(var. velutinum)
葉裏に毛が多く、ビロウド状に見える。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:イボタ(伊保多)、カワネズモチ

川の縁に多いことから、カワネズモチと呼ばれる。

方言名:トバシリ、トスベリ

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

分類学的位置付け

モクセイ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

人間との関係

生薬名:虫白臘(いぼた臘)

【成分】
脂肪酸のセロチン酸、イボタセロチン酸、セリルアルコールなどを含む。

【薬効と用い方】
・いぼとりに用いる
いぼの根元を絹糸で巻き、とかしたイボタ臘をかける。1回で効果がない場合は繰り返す。

ほかにも敷居に塗り、戸障子の滑りをよくしたり、家具のつや出しにも用いられる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 イボタノキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 547.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は対生する短柄につき、長楕円形全縁で裏側は緑が薄く、毛の多いものと少ないものがある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

樹は灰白色(ネズミ色)をしており、新枝には細毛がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

花の形質

分かれた枝先に総状につき、白色をしている。もとの方は筒状、先は4平裂し、雄しべ2、雌しべ1である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

果実の形質

果実は楕円形で黒紫色に熟す。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

生態

生育環境

日本全土の日のあたる山野に生える。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 イボタノキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 252.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

関連情報

病害虫

枝にイボタカイガラムシ(イボタロウムシ)が寄生し、雌の成虫が、暗褐色で 1 cm内外の球形のカイガラを作り、5月頃に数千個の卵を産み付ける。

6月頃に孵化し、雄の成虫は7月頃に葉から枝に移り、白臘を分泌して群生する。この臘の中でさなぎになり、成虫になると、9月頃に臘に小穴をあけて外へ飛び出す。

秋から冬の初め、成虫が出たあとの蠟を採取したものを、生薬名虫白臘(ちゅうばくろう)という。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 イボタノキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 547.

最終更新日:2020-06-02 ハリリセンボン

種・分類一覧