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ジュズダマ(Coix lacryma-jobi)の分類 イネ科(Poaceae)
ジュズダマ(Coix lacryma-jobi)の概要 Coix

ジュズダマ(Coix lacryma-jobi)

【 学名 】
Coix lacryma-jobi L.

基本情報

草丈・樹高

高さ 1~1.5 m

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

分布

中国南部とインドシナ半島に分布する。

参考文献

  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

原産地

東南アジア

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ジュズダマ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 815.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

和名の解説

果実で数珠をつくるため、数珠玉の和名になったという。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ジュズダマ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 363.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

・オニジュズダマ(var. maxima)
長さ 10~11 mmの偏球形となる。

参考文献

  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:スズコ(数珠子)、トウムギ(唐麦)、ツシダマ、タマヅシ

方言名:カワジュズ、ジッタマノキ、ジュズガタマ、ジュズノキ、ズイダマ、スズダマ、ボダイズ

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.
  • 山田卓三 1992 ジュズダマ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 363.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

分類学的位置付け

イネ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

人間との関係

果実は特異で、外側の灰白色で光沢のある部分は本来の果実ではなく、葉が変形した葉鞘がさらに変化したものである。

果実は 9 mmほどの卵状球形で先端がややくぼんでおり、古くからそこに針を通し、糸でつないで数珠を作っていた。この装飾品は東南アジアやアフリカの各地に見られる。

学問上ではハトムギ(var. mawyuen)と変種関係になっている。

日本各地に野生化しているジュズダマは栽培からの逸出である。

生薬名は川穀(せんこく)・川穀根(せんこくこん)

【薬効と用い方】
・リウマチ、神経痛、肩こりに用いられる
乾燥した根を1回 2~5 g、水 300 ㏄で半量に煎じて服用する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ジュズダマ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 815.
  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.
  • 山田卓三 1992 ジュズダマ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 363.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は長さ 40 cm、幅 2~3 cmの線形で濃緑色をしている。互生し、細長い披針形で尖り、へりはざらつき、もとは鞘となる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.
  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は滑らかで普通叢生し、直径約 1 cm、高さ 1~1.5 mぐらいになり、往々群生する。株立ちして下部で枝を分かつ。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.
  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

花の形質

葉腋から伸びた軸に、1~6個ほど穂になって散形につき、花柄は長短さまざまである。雌花はもとの方に穂状につき、葉鞘の変化した硬い包に包まれ、なかに3花あるが育つのは1つだけである。

子房に2花柱あり、包外に飛び出す。雄花は硬質の包を貫いて、伸びた軸に穂状につき、小穂の数は1~3個、各小穂2花からなり、うち1花は無柄3である。

雄しべ3、葯は淡黄色をしている。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

果実の形質

果実は卵円状で、熟すと鞘(包)は緑から黒、さらに白色なる。つるつるで艶があり、堅く指間で潰れない。

貧弱な頴果1個があり、味は淡白で粘りは少ない。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

生態

生育環境

日のよくあたる湿性の荒地、空地、原野、道端に生える。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ジュズダマ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 20.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

その他生態

ジュズダマの「玉」は果実ではなく、硬い苞鞘(鞘状苞)である。

参考文献

  • 小山鉄夫 1997 ジュズダマ, 八尋洲東(編) 植物の世界10,種子植物 単子葉類2. 朝日新聞社. 261-262.

最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン

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