ススキ(Miscanthus sinensis)の解説トップに戻る
ススキ(Miscanthus sinensis)の分類 イネ科(Poaceae)
ススキ(Miscanthus sinensis)の概要 Miscanthus

ススキ(Miscanthus sinensis)

【 学名 】
Miscanthus sinensis Andersson

基本情報

草丈・樹高

高さ 1~2 m

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

花期

8~10月

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

分布

南千島、北海道~琉球、朝鮮、中国に分布する。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

和名の解説

ススキはスクスク立つ木に由来した名とも、薄の文字が当てられ、これはスレスレにくっつきあって生えているという意味をもつため、これに由来するともいわれる。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

別名・方言名

方言名:イチモンガヤ、オトコカヤ、オバナ、カヤ、ジュウゴヤグサ、ススツカヤ、テキリグサ、トバシグサ、フキクサ、ミミツンボ、ヤネカヤ

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

分類学的位置付け

イネ科 ススキ属

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

人間との関係

「万葉集」には、ススキ、ヲバナ、カヤの呼び名で46首が詠まれている。

古くから文学上に取り上げられているばかりでなく、生活にも関わり深い有用植物でもある。今でも中秋の名月の供物に、なくてはならないものである。

「尾花」の名で秋の七草の1つとして、日本人に古くから親しまれてきた。酸性のやせ地でも生育可能である。

変化が多く、斑葉品、狭葉品があって観賞用に栽培される。また野生するものは刈って星根をふく材料とする。

昔は屋根葺きの材料、燃料、壁代、炭俵、草履などに用いられていたが、生活様式の変化により、ほとんど使われなくなった。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は線形で、縁がざらつき、裏面は多少粉白色を帯びる。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

地下茎は短いため株状になる。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

花の形質

花序は長さ 20~30 cm、多くは多数の細長い総を一方に傾けた散房花序をつくる。小穂は長さ 5~7 ㎜、披針形で、汚黄色を帯びて尖る。

基毛は長さ 7~12 ㎜、白色まれに淡紫色、第4頴に 8~15 ㎜の芒がある。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

生態

生育環境

原野、路傍にふつうにみられる。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

その他生態

畑や水田に作物が作られなくなると、初めにメヒシバやブタクサ、ヒメジョオンなどの雑草が一斉に繁茂するが、数年でススキの優占する群落に偏移するのが普通である。

しかし1970年前後から、大都市周辺では宅地目的の空き地が増えて、そこをキク科のセイタカアワダチソウがすっかり覆うようになった。ススキ群落への2次偏移の途上に、セイタカアワダチソウが割り込んだことになる。

その後数年の遅れを経てススキの優占する群落に移るところが多くなり、最近ではセイタカアワダチソウは、減反による休耕田や中途半端な刈り払いを受けた土手や道路脇などに追いやられてしまった。

参考文献

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

種・分類一覧