カラシナ(Brassica juncea)の解説トップに戻る
カラシナ(Brassica juncea)の分類 Brassicaceae
カラシナ(Brassica juncea)の概要 Brassica

カラシナ(Brassica juncea)

【 学名 】
Brassica juncea (L.) Czern.

基本情報

花期

4~5月頃

参考文献

  • 草川俊 1992 カラシナ, 草川俊(著) 野菜・山菜博物事典. 東京堂出版. 61₋64.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

原産地

中央アジア

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

和名の解説

カラシナの和名は特に種子に、また葉や茎にも辛みを持っているので、この名がつけられた。

『本草和名』(918)、『和名抄』(932)ともに芥の漢名に、和名として「加良之」を挙げている。

中国名は芥菜、種子はわが国同様、芥子(がいし)である。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

【変種】

・タカナ
一年草、または二年草である。多くの菜の類と違って、葉と茎との付け根が茎を抱くようなつき方をしない。

カラシナの葉はダイコンのように羽状に深く裂けるが、タカナは裂けない。葉のへりには両方とも鋸歯があり、タカナはしばしば葉面に紫色を帯びることがある。

カラシナは東北、北海道と寒冷地に多く栽培され、タカナは関東より西南に多い。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.
  • 草川俊 1992 カラシナ, 草川俊(著) 野菜・山菜博物事典. 東京堂出版. 61₋64.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

分類学的位置付け

アブラナ科

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

人間との関係

わが国へは古代に渡来したもので、早くから日本の文献に登場している。

『和名抄』には「和名加良之」と出ている。江戸時代の農書にはカラシナの記述が詳しく、重要な作物とされていた。

『農業全書』によると、葉を少しずつかき取って食用にし、菜類の端境期に利用できるというので、栽培が奨励されている。

ヨーロッパやアメリカではクロガラシ(ブラック・マスタード)やシロガラシ(ホワイト、またはイエロー・マスタード)の種子を早くから香辛料として用いているが、わが国でもカラシナの種子は芥子として、日本料理に使われてきた。

洋ガラシは製品化されてすぐ使用できるが、和ガラシは使用直前に練ってアク抜きをすると、独特の風味がある。

芥子粉を水でとき、和紙で覆って、その上に水少量を垂らし、炭火をそれに落として、シューという音を立てると、アクが抜ける。

【成分】
シニグリン(カラシ油配糖体)、ミロジナーゼ(酵素)、脂肪油などが含まれる。シニグリンが酵素で、刺激のある強い辛みに変化する。

【薬効と用い方】
神経痛、リウマチ、気管支炎、肺炎に用いられる。市販のカラシ末をぬるま湯でパスタ状にねり、厚手の布に塗って痛むところに、肺炎のときは胸部に貼る。5~10分後、貼った箇所に痛みを感じたら取り除く。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.
  • 草川俊 1992 カラシナ, 草川俊(著) 野菜・山菜博物事典. 東京堂出版. 61₋64.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

形態

花の形質

濃黄色の四弁花が総状に咲く。

参考文献

  • 草川俊 1992 カラシナ, 草川俊(著) 野菜・山菜博物事典. 東京堂出版. 61₋64.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

【採取時期と調整法】
5月下旬から6月上旬に種子を集め、日干しにする。

市販のカラシ末は脱脂されて保存がきくので使いやすい。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 カラシナ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 235.

最終更新日:2020-05-20 ハリリセンボン

種・分類一覧