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タブノキ(Machilus thunbergii)の分類 Lauraceae
タブノキ(Machilus thunbergii)の概要 Machilus

タブノキ(Machilus thunbergii)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Machilus thunbergii Sieb. & Zucc.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:20 m
・幹径:2 m

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最終更新日:2020-05-11 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑高木

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花期

5月

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分布

本州、四国、九州、沖縄、南朝鮮、台湾、中国中南部に分布。

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学名の解説

種小名 thunbergii は人名で、チュンベルクの、の意味。

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和名の解説

不詳だが、朝鮮語で丸木舟を ton-bai または tong-bai といい、これが日本に伝わり生ってタブとなり、タブをつくる木の意からタブノキとなったという説がある。

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別名・方言名

イヌグス(犬樟)、タブ、タマグス

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分類学的位置付け

クスノキ科 タブノキ属

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人間との関係

海岸近くの防風・防潮樹に使用する。

タブノキ材は、心材が暗灰褐色から暗桃褐色、気乾比重約 0.65 で堅く、家具、建築、枕木、箱類、楽器材などに広く用いられる。

樹皮はタンニンを含み、八丈島では黄八丈の染料や漁網の染料に用いる。

また樹皮を乾燥し、粉末状にして水で練り、線香製造の際に粘結材として使うこともある。

地方によってはこの粉末を穀粉に加え、餅として食べた。

クスノキのような芳香はない。

葉の幅の細いものをホソバイヌグス(一名ホソバタブ)として区別することがある。

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形態

葉の形質

葉は枝先に多く集まり、互生、有柄、厚い革質、長楕円形から倒卵形、鈍頭、基部鋭形、光沢があり、上面深緑色、下面は白緑色、両面無毛。

葉身の長さ 8~15 ㎝、幅 3~7 ㎝、柄は 2~3 ㎝、若葉は裏面に褐色毛密生。

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茎(幹)の形質

幹は巨大で、樹皮は暗褐色、灰色の縦のすじが入り、老木では鱗状にはがれる。若枝は緑色無毛。

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花の形質

花は、新葉の展開とともに、基部に大きな芽鱗を有する円錐花序が現れ、多数の黄緑色の両性花をつける。

花序の長さ 4~7 ㎝、無毛、花は径 0.9 ㎝、花被片は6、内面に褐色毛あり。

雄しべは12、4重に輪形に並び、第3輪の雄しべに腺体があり、第4輪は退化、雌しべは1。

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果実の形質

液果は8~9月に熟し、径 1~1.5 ㎝、球形、暗紫色、柄は太く、長さ 1 ㎝ぐらい。花被片を宿存し緑色。

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種子の形質

種子は1個。

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生態

生育環境

暖地の海に近い山林に多く自生する。耐陰性、耐潮性、耐風性が強い。肥沃性な適潤地を好む。

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その他生態

繁殖は実生による。

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種・分類一覧