- 解説一覧
- クスノキ(Cinnamomum camphora)について
目次
基本情報
- 和名の解説
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①クスシキキ(奇木)の意味から。
②クは香を表し、香りの強いことから。
③クサノキ(臭木)から。
④クスノキ(薫木)の意味。このほかにも諸説ある。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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庭園樹、公園樹、街路樹として植えられる。
木材は黄褐色から淡紅褐色の散孔材、気乾比重約 0.52 で比較的軽く、加工しやすい。
樟脳を含むため、耐朽性、耐虫害性がきわめて高い。玉杢、如鱗杢などの美しい木目を示すことがある。
大材が得られ保存性が高いことから、社寺建築の柱や土台に用いられた。
ほかに家具、彫刻欄間、建築壁板、仏像などの彫刻、木魚、細工物、器具、古くは丸木舟の製作など、広い用途がある。
幹、根、葉から樟脳を採る。樟脳をカンフル(Camphor)で、強心剤、防虫剤に使われる。
クスノキは巨樹となり徳島県三加茂市の「加茂の大クス」、福岡県の「立花山クスノキ原生林」は特別天然記念物に指定されている。
中でも鹿児島県の「蒲生の大グス」は樹齢1000年、幹周りが 24 mを超える特別天然記念物。
兵庫、佐賀、熊本の県木。また佐賀県の県花。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、有柄、葉身の長さ 6~11 ㎝、幅 3~6 ㎝。楕円形から卵形まである。
革質で、漸尖鋭頭。基部鈍形、全縁でやや波状縁を呈し、葉脈の分岐点には小さないぼ状の点があり、中にダニの1種がいる。
上面濃緑色で光沢があり、下面は淡緑色。両面無毛、柄の長さ 1.5 ㎝内外、新芽は赤褐色で美しい。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 茎(幹)の形質
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樹形は雄大で、保存樹の中には幹の周囲 22 mになるものもある。枝張りは広く、枝葉を密に茂らせる。
樹皮は帯黄褐色、縦に狭い裂け目があり、表面粗渋。若枝は緑色、無毛、枝葉を傷つけると樟脳の香りがする。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 花の形質
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多数の黄色の両性花を集めた円錐花序を、新枝の葉えきにつけ、長さ 5~7 ㎝、無毛、花被片6、広楕円形。
長さ 0.2 ㎝、雄しべは12で、4輪に並び、最内輪は退化雄しべとなる。雌しべは1。
参考文献
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