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トキワマンサク(Loropetalum chinense)の分類 Hamamelidaceae
トキワマンサク(Loropetalum chinense)の概要 Loropetalum

トキワマンサク(Loropetalum chinense)

絶滅危惧IB類 (EN)

【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Loropetalum chinense (R. Br.) Oliv.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:5~8 m

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最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑小高木

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花期

5月頃

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分布

本州(三重県伊勢神宮林)、九州(熊本県荒尾市)、台湾、中国(中南部)、インド北東部。山地にはえ、日本では自生地が限られており珍しい植物である。

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学名の解説

属名 Loropetalum は、革ひもと花弁の混成語。種小名 chinense は中国の、という意味。

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和名の解説

マンサクに似て常緑であるため。

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分類学的位置付け

マンサク科 トキワマンサク属

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人間との関係

庭園樹、鉢植え、盆栽に利用される。

1931年(昭和6)、伊勢神宮で自生種が十数本発見され、昭和44年(1969)熊本県荒尾市小岱山でも見つかった。

また静岡県湖西市でも自生らしいものが見つかっている。東京都文京区の小石川植物園には、よく茂った株がある。

中国では花を止血に効があるとして、喀血、咳、鼻血、血をまじえた下痢などに用いる。葉や根も薬用にされる。

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形態

葉の形質

葉は短い柄があって互生する。葉身は卵状長楕円形で長さ 2~7 ㎝。

先端は鈍形となり、全縁で、裏面に星状毛がある。

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茎(幹)の形質

多くの枝を出し、小枝および花序には星状毛がある。

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花の形質

小枝の先に短い柄を出し、数個の花を群生してつける。

がく片は4個で卵形。花弁も4個、狭長線形で帯黄緑色をしており、がく片よりはるかに長く、多少屈曲する。

短い雄しべが4本あり、鱗片状の仮雄しべも4本ある。花柱は短く2分する。

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果実の形質

さく果は広卵形で毛は密生し、10月頃褐色に熟して2つに裂ける。

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種子の形質

光沢のある黒い種子が2個。

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生態

生育環境

日当たりのよい所を好むが半日陰地でも育つ、土性はあまり選ばない。

耐寒性は強くないので、関東地方以北では栽培は難しい。

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その他生態

繫殖は実生、さし木による。さし木は梅雨期にさすと活着がよい。

萌芽力があり、せん定もできる。移植はやや難しい。

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種・分類一覧