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マンサク(Hamamelis japonica)の分類 Hamamelidaceae
マンサク(Hamamelis japonica)の概要 Hamamelis

マンサク(Hamamelis japonica)

【 学名 】
Hamamelis japonica Sieb. & Zucc.

基本情報

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉小高木

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花期

2~3月

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分布

北海道南部、本州、四国、九州に分布している。

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学名の解説

属名はセイヨウサンザシ(Mespilus)またはこれに似た木につけられた古代ギリシャ名で、「似た hamos」+「リンゴ melis」が語源、のちに転用される。

種小名 japonica は日本の、の意味。

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和名の解説

①豊年満作の意で、枝いっぱいも花をつけるところから、または春「まっ先に」咲くことから。

②古くはシイナ(実がないもみ、または実は入らずしなびた果実)とかシイナバナと呼ばれていたのが。忌詞を嫌って反対語の満作(マンサク)と改められた。

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亜種・変種・品種

変種のアテツマンサク var.bitchuensis は本州(中国地方の岡山、広島県など)、四国(愛媛県)に産する。

成葉の両面に星状毛が多く、花弁は細かく短く黄金色である。アカバナマンサク f.incarnata は花弁が帯赤色となる品種である。

ニシキマンサク f.flavopurpurascens は花の基部だけが帯赤色となる。

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別名・方言名

マンチャク(青森、秋田、山形)、カマドノキ(埼玉)、シシハライ(新潟、長野)、ネソノキ(岐阜、福井)、ネリ(滋賀)、タニイソギ(岡山)

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分類学的位置付け

マンサク科 マンサク属

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花言葉

霊感

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人間との関係

庭園樹。葉はタンニンを含み、収斂止血剤になり、内臓出血、痔などに用いるという。

樹皮で蛇篭などをつくる。

春の花は稲作を占う予兆として眺められ、「マンサクの花が上向きに咲いた年は豊作」(山形、福島)、「マンサクが咲かない年や少ない年は凶作」(山形、宮城)といわれる。

マンサクは枝をねじって筏や合掌造の骨組みを結わえると、たいへん強靭でゆるまない。

季題は「春」。

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形態

葉の形質

葉は有柄で互生し菱状円形で質厚く、縁には波状の粗いきょ歯があり、裏面脈上に星状毛がある。秋に黄葉する。

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茎(幹)の形質

樹皮は淡灰褐色、当年枝は星状毛をおびる。

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花の形質

花は、葉のでない前に前年の枝の節に数個ずつ集まって開く。花弁は黄色で線形となり、長さ 1.5~2 ㎝ほど。

がく片は4個で内面は紫色を帯びる。雄しべは4個。花柱は2個。

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果実の形質

さく果は黄褐色で長さ 0.8~1 ㎝あり、褐色の毛が密生し、9~10月に熟すと2つに裂ける。

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種子の形質

さく果の中には2個の黒い種子がある。

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芽生え・幼木の形質

冬芽は裸芽で柄がある。

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生態

その他生態

繫殖は実生、接木、さし木による。さし木の活着率は悪い。

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種・分類一覧