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ネコヤナギ(Salix gracilistyla)の分類 Salicaceae
ネコヤナギ(Salix gracilistyla)の概要 Salix

ネコヤナギ(Salix gracilistyla)

【 学名 】
Salix gracilistyla Miq.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:0.5~2 m

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

早春

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分布

北海道から九州まで、日本全土に分布している。

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学名の解説

属名はラテン古語。ケルト語の「近い sal」+「水 lis」に由来し、水辺に多いためこの名がついた。

種小名 gracilistyla は細長い花柱の意味。

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和名の解説

花穂をネコの尾になぞらえた。

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別名・方言名

カワヤナギ、エノコロヤナギ、タニガワヤナギ、コロコロヤナギ、サルヤナギ

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分類学的位置付け

ヤナギ科 ヤナギ属

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花言葉

自由

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人間との関係

早春の銀白色の花穂を観賞用に栽培し、切花などとする。葉を茶の代用にする習慣もあった。

『万葉集』には「川楊、河楊」の名で4首詠まれる。

旋頭歌、「霰降り遠江の吾跡川楊刈れどもまたも生ふといふ吾跡川楊」(7・1293)は、刈っても刈っても芽を吹く生命力の強いネコヤナギを断ち難い恋の思いにたとえたもの。

江戸時代まではカワヤナギと呼ばれ、明治以降ネコヤナギになった。

近代詩、短歌にも多く謳われる。「猫やなぎ薄紫に光りつつ暮れゆく人はしづかに歩む」(北原白秋)

季題は「春」。「猫柳高領は雪をあらたにす 誓子」「時々は水にかけちり川やなぎ 意元」などの句がある。

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形態

葉の形質

成葉の葉身は長さ 7~13 ㎝、幅 1.5~3 ㎝。

互生、有柄、長楕円形、鋭頭、基部はくさび形、辺縁細きょ歯、表面深緑色、裏面灰白色、初めは両面に絹毛があるが、のち表面は無毛となる。

托葉は半月形。花芽は1年生枝の中央につき、葉芽は上部と下部につく。

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茎(幹)の形質

そう生し、新枝は灰色の軟毛が密にはえ、のちに無毛となる。

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花の形質

雌雄異株。葉に先立って銀白色の大形の尾状花序を上向きにつける。

これをネコといい、和名もこれから起こった。雄花序は長さ 3~5 ㎝、径 1~1.5 ㎝、雄しべは2個が合体して花糸は1本となる。

雌花序の長さ 2.5~4 ㎝、雄花序より細い。子房は無柄に近く、白色の毛を密生する。

花柱は長く0.25~0.3 ㎝、柱頭は深く裂けることはない。

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似ている種 (間違えやすい種)

ネコシダレ、タチネコヤナギ、クロヤナギ

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生態

生育環境

日当たりの良い小川の縁や、山地の渓流の岩のすき間などに自生する。乾燥地でも栽培できる。生長は早い。

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その他生態

繫殖はさし木による。

せん定に耐え萌芽力が強いので生垣に作れる。

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種・分類一覧