- 解説一覧
- ビヨウヤナギ(Hypericum monogynum)について
目次
基本情報
- 学名の解説
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属名はギリシャ語の「下に hypo 」+「草むら erice 」が語源とも、古代ギリシャ名 hypericon にちなむともいわれる。
種小名 monogynum は1雌蕊の意味。
参考文献
最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ
- 別名・方言名
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ビオウヤナギ(未央柳。白楽天『長恨歌』の一節「大液の芙蓉、未央の柳」に由来。これは未央宮の柳に楊貴妃の眉を偲び情景を歌ったもの)
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- 人間との関係
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わが国へは1707年(宝永5)に渡来し、花木として庭園などに栽培されている。切り花としても使われ、鉢植えにもされる。
季題は「夏」。「咲き出でぬ未央柳のたよたよと 蛇足」などの句がある。
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形態
- 葉の形質
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葉は対生し、葉柄はなく、長楕円状皮針形で長さ 4~8 ㎝、幅 1~2 ㎝ほどである。葉質は薄く、全縁で、透かしてみると細かい油点がある。
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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ
- 花の形質
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枝の先に集散花序を出し、黄色で5弁の花をつける。花は直径 4~6 ㎝ほどである。雄しべは黄色で多数あり、基部は5つの束になっていて花弁より少し長い。花柱は先が5裂する。
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生態
- その他生態
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繫殖は実生、さし木、株分けによる。さし木は前年枝を3月頃、新枝を梅雨の頃さす。活着率はよく、実生と株分けは3月頃に行う。
萌芽力はあるがあまり強くせん定しないほうが形が整う。樹勢は強いので、寒中、暑中を除けばいつでも移植は可能である。
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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ