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ノイバラ(Rosa multiflora)の分類 バラ科(Rosaceae)
ノイバラ(Rosa multiflora)の概要 Rosa

ノイバラ(Rosa multiflora)

【 学名 】
Rosa multiflora Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:1~1.5 m

参考文献

最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

5~6月

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分布

日本全土、朝鮮半島。

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学名の解説

属名はラテン古名でバラの意味で、ケルト語の rhodd(赤色)に由来する。種小名 multiflora は多花、の意味。

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和名の解説

野外に生えるイバラの意味。イバラは刺のある低木の総称。

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別名・方言名

ノバラ、ウバラ(古名)

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分類学的位置付け

バラ科 バラ属

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人間との関係

園芸品種のバラの繁殖用台木として用いられるほか、乾燥した実は営実という。

フラボン配糖体を含み利尿や便秘の漢方薬として1日 2~5 gを煎用する。

ウバラ(後代にイバラに転じる)はもともと刺のある低木の総称だったが、やがて特定の名称になった。

防人歌「道の辺の茨の末に延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」(万20・4352)はノイバラを指した例。

季題は「夏」。「野いばらの水漬く小雨や四つ手綱 秋櫻子」「雷雲を待つや野茨のしづけさは 大野林火」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は小葉5~9枚からなる羽状複葉である。小葉は先頭葉がとくに大きいものが多く、卵状長楕円形でやや尖頭、長さ 1.5~5 ㎝、きょ歯ははっきりしている。

多少葉脈がへこみ、光沢は少なく、やや軟らかい。下面と葉軸には絨毛がある。

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茎(幹)の形質

幹は半直立し、多く分枝する。幹の樹皮は初め明緑色、のちに褐色を帯びる。

10年も経た幹は剥皮を生ずる。枝には鉤形のとげがあり、これによって他物に寄りかかって登る。

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花の形質

円錐形の花序に多数つく。小花梗は長さ 1~1.5 ㎝、花序の軸、花梗、小花梗、がくには軟毛、絨毛、腺毛がある。

がく片は縁に裂片が出ることが多い。花は純白色、またはわずかにクリーム色を帯びた白色で径 2~3 ㎝、花弁は5枚、倒卵形で凹頭。雄しべは多数で葯は黄色、花柱は無毛。

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果実の形質

果実は小さく径 0.7~1 ㎝の球形、秋に赤くなる。

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似ている種 (間違えやすい種)

テリハノイバラ

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生態

生育環境

日当たりのよい山野、土質に湿気を含む河川域、湖畔などに多く植生する。

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種・分類一覧