- 解説一覧
- ノイバラ(Rosa multiflora)について
目次
基本情報
- 人間との関係
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園芸品種のバラの繁殖用台木として用いられるほか、乾燥した実は営実という。
フラボン配糖体を含み利尿や便秘の漢方薬として1日 2~5 gを煎用する。
ウバラ(後代にイバラに転じる)はもともと刺のある低木の総称だったが、やがて特定の名称になった。
防人歌「道の辺の茨の末に延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」(万20・4352)はノイバラを指した例。
季題は「夏」。「野いばらの水漬く小雨や四つ手綱 秋櫻子」「雷雲を待つや野茨のしづけさは 大野林火」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は小葉5~9枚からなる羽状複葉である。小葉は先頭葉がとくに大きいものが多く、卵状長楕円形でやや尖頭、長さ 1.5~5 ㎝、きょ歯ははっきりしている。
多少葉脈がへこみ、光沢は少なく、やや軟らかい。下面と葉軸には絨毛がある。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ
- 茎(幹)の形質
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幹は半直立し、多く分枝する。幹の樹皮は初め明緑色、のちに褐色を帯びる。
10年も経た幹は剥皮を生ずる。枝には鉤形のとげがあり、これによって他物に寄りかかって登る。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ
- 花の形質
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円錐形の花序に多数つく。小花梗は長さ 1~1.5 ㎝、花序の軸、花梗、小花梗、がくには軟毛、絨毛、腺毛がある。
がく片は縁に裂片が出ることが多い。花は純白色、またはわずかにクリーム色を帯びた白色で径 2~3 ㎝、花弁は5枚、倒卵形で凹頭。雄しべは多数で葯は黄色、花柱は無毛。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ