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アンズ(Prunus armeniaca)の分類 バラ科(Rosaceae)
アンズ(Prunus armeniaca)の概要 Prunus

アンズ(Prunus armeniaca)

【 学名 】
Prunus armeniaca L.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:5~10 m

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最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉小高木

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花期


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分布

中国、日本、ヨーロッパ、米国など世界各地で栽培されている。日本での生産地は長野県、青森県。

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原産地

中国北部

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和名の解説

①杏子の唐音。

②アマスウメ(甘酢梅)の義。

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別名・方言名

カラモモ、アプリコット

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分類学的位置付け

バラ科 ウメ属

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花言葉

疑惑(イギリス)、不屈の精神(フランス)。果実は「気まぐれ」。

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人間との関係

果実は生食およびジャムに加工。

漢方では種子を干したものを杏仁と呼ぶ。青酸配糖体アミグダリンを含み、利尿、鎮咳薬として浮腫、呼吸困難、喘息などに用いる。

杏仁から採った杏仁油は石鹸の香料や毛髪油に使われる。

わが国へはかなり古い時代に中国から渡来した。一説にはウメとともに奈良時代に伝えられたともいわれ、古代には「カラモモ」と呼ばれた。

『神仙伝ー董奉』によると、昔中国の医師、董奉は患者から礼をとるかわりにアンズの木を植えさせたので、数年で立派な林ができ、自らを董仙杏林と称したという。

この故事にちなみ、医師の異称を杏林という。

『旧約聖書』の舞台となった地域ではリンゴ以上にアンズがふつうに見られ、『旧約聖書』でリンゴとあるのはアンズであったとする学者もいる。

長野県更埴市の森・倉科地区や長野市安茂里・松代地区はアンズの里として有名である。

季題は「春」杏の花。「夏」杏子。「杏あまさうな人はねむさうな 犀星」「医者どのと酒屋の間の杏かな 召波」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は互生し、卵円形あるは広楕円形、縁は鋭きょ歯状。

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茎(幹)の形質

樹皮は堅く褐色。

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花の形質

葉より先に開花し、花色は淡紅色。5弁。

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果実の形質

果実は核果、6~7月ころに熟すと黄色となる。離核、酸味適当。

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生態

生育環境

冷涼で生育期間中に比較的乾燥する地帯を好む。耐寒性大。開花は早春なので霜害を受けやすい。

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その他生態

繫殖は接木による、台木はモモ台かウメ台を使う。土壌の適応性は広い。植栽本数は 10 aあたり10~18本ぐらいが適当。

樹の支立て方は開心自然形とする。アンズは粗放栽培に耐え、無整枝、無せん定でもある程度の収量を得られる。

結果習性としてはウメやモモと同様、本年できた枝の葉えきに花芽をつくり、翌年開花結実する。

結果枝は短果枝、中果枝、長果枝の別がある。アンズは自家稔性の高い果樹であるが、授粉樹の混植を行った方が安全である。

摘果は生食用大形果を目的とする場合、重要な作業となる。

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種・分類一覧