- 解説一覧
- サンザシ(Crataegus cuneata)について

目次
基本情報
- 人間との関係
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庭樹として栽培。添景樹、花木として取り扱われる。果実は生食、薬用とする。
漢方では果肉を山櫨子・山査子と呼び、健胃、消化促進、整腸、二日酔いや食中毒剤に用いる。
1734年(享保19)、薬用植物としてわが国に渡来。
キリスト教伝説では、キリストの荊冠がこの枝でつくられたとされる。
そのとき流れた血がサンザシを清めたとされ、中世には魔除けの木とされた。
漢方で健胃消化、解毒に効き目があるとされる。また血管を拡張して血圧を降下させる作用があるとされる。
季題は「春」さんざしの花。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、有柄、葉身は倒卵状くさび形で鈍頭、長さ 2.5~7 ㎝、幅 1~4 ㎝、上縁に浅くまたは深く3~5裂し、鈍形欠刻状きょ歯がある。
上面は深緑色で少し有毛、ときに無毛、下面はやや多毛である。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
生態
- その他生態
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繫殖はさし木と実生による。さし木は2月採穂し、さす。
実生は秋に採種し、湿度ある冷蔵庫で越冬させて2月中旬に播種する。
自然樹形を賞するが2~3年に1度、混みすぎ部分の枝抜きを行い、一定樹形の維持に努める。施肥は春に固形肥料を施す。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ