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マルメロ(Cydonia oblonga)の分類 バラ科(Rosaceae)
マルメロ(Cydonia oblonga)の概要 Cydonia

マルメロ(Cydonia oblonga)

【 学名 】
Cydonia oblonga Mill.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:10 m

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最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

5月

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分布

ヨーロッパ、西アジア、中国。日本では長野県、新潟県および東北の一部で栽培されているが、その面積は大きくない。

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原産地

イラン、トルキスタン地方。日本には寛永年間に中国より渡来した。

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学名の解説

属名 Cydonia はクレタ島の Cydon から、 種小名 oblonga は長楕円形の意味。

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和名の解説

ポルトガル語の marmereiro よりきた。

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別名・方言名

セイヨウカリン、カリン、マルメル、マルメイラ、カマクラカイドウ

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分類学的位置付け

バラ科 シドニア属

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花言葉

「誘惑」(イギリス)、「幸福・多産」(フランス)

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人間との関係

果実は生食に不適で、砂糖漬け、ジャム、缶詰、ゼリー、ようかん、果実酒などに加工して食する。

熟果を輪切りにして干したものは、煎じて咳止め、消化に用いる。

実をかごなどに盛り、室内に置いて芳香を楽しむこともある。

中国を経て1634年(寛永11)に渡来したとされる。長野県諏訪地方では導入時にマルメロをカリンと誤称し、現在に至っている。

マルメロのジャムをポルトガル語でマルメラーダと呼び、これが英語のマーマレードの語源になった。

ヨーロッパでの栽培は古く、ギリシア・ローマ時代から行われた。

季題は「秋」。

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形態

葉の形質

枝は長く、刺はない。

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茎(幹)の形質

葉は互生し、卵形または楕円形。全縁、葉の裏面は灰白色の綿毛でおおわれる。

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花の形質

花は淡紅色。

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果実の形質

果実は楕円形、頂部にがく片を残す。果皮に白色綿毛がある。芳香は強い。秋に熟す。

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似ている種 (間違えやすい種)

カリン

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生態

生育環境

温暖な気候を好む。生育期間中に降雨の少ない地方がよい。自家稔性が高い。

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その他生態

繁殖は芽接ぎによる。10 aあたりの植栽本数は約30~40本。樹の支立て方は自然開心形とする。台木は共台またはカリンを用いる。

結果習性は、前年生じた結果母枝の頂芽およびえき芽から出た新梢の先端に1花をつける。自家稔性が高いので特別に授粉樹を混植する必要はない。

施肥は11月の元肥を中心に、樹の勢いを見て少量のチッソ肥料を施す。その他の作業はリンゴに準ずる。

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種・分類一覧