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カナメモチ(Photinia glabra)の分類 バラ科(Rosaceae)
カナメモチ(Photinia glabra)の概要 Photinia

カナメモチ(Photinia glabra)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Photinia glabra (Thunb.) Maxim.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:5~10 m
・幹径:15~30 cm

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最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑小高木

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花期

5~6月

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分布

本州(東海以西)、四国、九州、中国

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学名の解説

属名はギリシア語の「輝く Photeinos」に由来。新葉が紅色で光沢があるため。種小名 glabra は無毛の、の意味。

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和名の解説

モチはモチノキの意味。若葉が赤いところからアカメ(赤芽)モチと呼ばれ、これが転訛した。材で扇の要をつくるからというのはおそらく誤り。

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別名・方言名

アカメモチ、アカメノキ、ソバノキ(細かい白い花をソバの花になぞらえた)、カナメノキ、カナガシ/アカメガシ(愛知、三重)、カナミギ(岡山)、カネカブリ(山口)、タナオロシ(熊本)

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分類学的位置付け

バラ科

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人間との関係

庭園や公園に植栽され、関東の太平洋側では防風林として、関西では生垣として植えられることが多い。

材は紅褐色、重硬で、器具材、船舶材、薪炭材、車輪などに用いられる。

中国では同属のオオカナメモチが、墓地や公園に植えられる。

この漢名は石楠で、日本ではこれをツツジ科のシャクナゲに転用したため、混乱が生じた。

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形態

似ている種 (間違えやすい種)

オオカナメモチ P. serratifolia がある。

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生態

生育環境

肥沃な傾斜地に多く、また尾根すじや沿海部にも生育する。

陽樹であるが、樹陰下でも耐えて生育している。生長はやや早い。耐寒性に乏しい。

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関連情報

栽培方法

繫殖は実生、さし木による。実生は秋に播種し、種子だけにしたものを砂か冷蔵保存し、春に播種する。さし木は7月中~下旬に枝ざしする。

新梢の紅色を賞するためには、軽く何回か刈り込みを行う。施肥はとくに必要がない。

生垣などは2月頃、20 cmぐらいの溝を掘り鶏ふん、油かすなどを施す。

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病害虫

病気には葉に現れるゴマ色斑点病、褐斑病、害虫にはアブラムシ、ハマキムシ、テッポウムシなどがある。

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種・分類一覧