- 解説一覧
- カナメモチ(Photinia glabra)について
カナメモチ(Photinia glabra)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Photinia glabra (Thunb.) Maxim.
基本情報
- 和名の解説
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モチはモチノキの意味。若葉が赤いところからアカメ(赤芽)モチと呼ばれ、これが転訛した。材で扇の要をつくるからというのはおそらく誤り。
参考文献
最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ
- 別名・方言名
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アカメモチ、アカメノキ、ソバノキ(細かい白い花をソバの花になぞらえた)、カナメノキ、カナガシ/アカメガシ(愛知、三重)、カナミギ(岡山)、カネカブリ(山口)、タナオロシ(熊本)
参考文献
最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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庭園や公園に植栽され、関東の太平洋側では防風林として、関西では生垣として植えられることが多い。
材は紅褐色、重硬で、器具材、船舶材、薪炭材、車輪などに用いられる。
中国では同属のオオカナメモチが、墓地や公園に植えられる。
この漢名は石楠で、日本ではこれをツツジ科のシャクナゲに転用したため、混乱が生じた。
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最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ
形態
生態
- 生育環境
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肥沃な傾斜地に多く、また尾根すじや沿海部にも生育する。
陽樹であるが、樹陰下でも耐えて生育している。生長はやや早い。耐寒性に乏しい。
参考文献
最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ
関連情報
- 栽培方法
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繫殖は実生、さし木による。実生は秋に播種し、種子だけにしたものを砂か冷蔵保存し、春に播種する。さし木は7月中~下旬に枝ざしする。
新梢の紅色を賞するためには、軽く何回か刈り込みを行う。施肥はとくに必要がない。
生垣などは2月頃、20 cmぐらいの溝を掘り鶏ふん、油かすなどを施す。
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最終更新日:2020-07-01 キノボリトカゲ