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ナナカマド(Sorbus commixta)の分類 バラ科(Rosaceae)
ナナカマド(Sorbus commixta)の概要 Sorbus

ナナカマド(Sorbus commixta)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Sorbus commixta Hedl.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:6~15 m
・幹径:15~20 ㎝

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最終更新日:2020-05-19 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

6~7月

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分布

北海道、本州、四国、九州まで広く分布し、高山帯にも生じる。

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学名の解説

属名はこの植物のラテン古語。種小名 commixta は混合した、の意味。

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和名の解説

①材は燃えにくく、七度かまどに入れても燃え残るということから。

②ナナカマド(七日竈)の転。極上の堅炭を得るため、7日間かまどで蒸し焼きにするということから。

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分類学的位置付け

バラ科 ナナカマド属

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花言葉

用意周到、慎重

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人間との関係

温帯の庭園樹、公園樹、寒地の街路樹。材は茶褐色で耐久性が強く、車両材、精密機械木部、槌、ろくろ細工、彫刻として用いられる。

ナナカマドは木炭の極上品の原木にも用いられる。火力が強くとくにウナギの蒲焼用に珍重される。

樹皮の煎汁はあせも、疥癬に用いる。ヨーロッパでは下痢、膀胱の病気に使う。実は果実酒にすることもある。

北欧神話では雷神トールが大洪水のとき、この木に助けられたとされ、船をつくるときこの板を一枚用いて水難除けとした。

また、ヨーロッパ各地にこの枝を結んだ十字架を魔除けにする習俗があった。

日本にも雷除けの木として、家の軒先に植える風習がある。

北海道旭川市の市の木。

季題は「秋」。

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形態

葉の形質

葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ 15~20 ㎝、小葉は4~7対、皮針状長楕円形、長さ 3~7 ㎝、幅 2.5 ㎝、葉縁は単または重きょ歯である。

秋には美しく紅葉する。

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茎(幹)の形質

幹には、単幹、双幹、株立ちなどがあり、樹皮は暗灰褐色で皮目が著明。特有の臭気があり、枝は濃紅紫色。

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花の形質

花は複散房花序をなして、白色の5弁花多数をつける。

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果実の形質

果実は10月頃成熟、球形で径 0.4~0.6 ㎝、光沢のある朱紅色で美しい。

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種子の形質

種子は1個で淡褐色。

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芽生え・幼木の形質

冬芽は卵状楕円形で濃紅色。

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似ている種 (間違えやすい種)

サビバナナカマド

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生態

生育環境

山地に自生し、冷涼地の日あたりのよい肥沃な深層土を好む。生長はやや遅い。せん定は好まない。

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その他生態

繫殖は実生、さし木による。実生は秋に採取し、果肉を水洗生干しし、3月に播種する。発芽率は中くらいである。

手入れはほとんど必要ない。せん定は地ぎわや幹から出るひこばえをつけ根から切る。

混みすぎた部分の枝抜きを落葉期に行う。施肥は春に固形肥料などを施してもよい。

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関連情報

病害虫

サビ病

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種・分類一覧