- 解説一覧
- アキグミ(Elaeagnus umbellata)について
アキグミ(Elaeagnus umbellata)
- 【 学名 】
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Elaeagnus umbellata C. P. Thunb. ex A. Murray
目次
基本情報
- 分布
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北海道(西南部)、本州、四国、九州、朝鮮半島、台湾、中国に分布する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 和名の解説
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花は春に開花するが、果実は秋に成熟するためこの名となる。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 亜種・変種・品種
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【変種】
・カラアキグミ(var. coreana)
朝鮮半島、中国に分布し、葉の星状毛は早落する。
・マルバアカグミ(var. rotundifolia)
本州(関東以西)、四国、九州に自生し、伏生状になり、葉は広卵形をしている。
参考文献
- 山村宏 1994 アキグミ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 730.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名:カワラグミ、マメグミ、ヤマグミ、サワグミ、シログミ
川原の砂地に生えることから、カワラグミの別名がある。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
- 山田卓三 1992 アキグミ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 225.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 人間との関係
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昔から子どもたちに野の果物として知られていた。果実酒にすると淡い紅色の酒となる。
【成分】
まだ精査されていない。
【薬効と用い方】
・疲労回復(健康薬酒)に用いる
水切りした果実を 1 ℓ容量の広口びんに約半分まで入れ、グラニュー糖 150 g、薄い輪切りのレモン1個分を加え、35度のホワイトリカーを容器いっぱいになるまで注ぎ、冷暗所に静置し、2~3ヵ月後に飲用する。1回量は 20~40 ㏄を限度とする。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉身は互生する柄につき、長楕円状披針形全縁で、銀白色の星状鱗片で被われる。葉柄は長さ約 5 mm。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アキグミ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 95.
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 花の形質
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新枝の葉腋に数個散形状に集まって下向きにつき、がくは筒状で4先裂する。はじめのうちは白っぽいがやがて黄変し、銀白色の鱗片に覆われている。
雄しべ4、雌しべ1、子房はがくの底部に位置する。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アキグミ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 95.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 果実の形質
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果実は球形で、9~11月に赤く熟す。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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・ナツグミ
ナツグミ、アキグミともに落葉性低木だが、春~初秋には葉があるので、花や果実がない時期には、葉が区別要点になる。
ナツグミのは葉は長さ 3~10 cmの長楕円形~楕円形、幅 2~3 cmで、基部は細くなり、上面は銀色の鱗片があってのちに脱落する。下面は銀色の鱗片と褐色の鱗片を混生して、脱落しない。
アキグミは葉が長さ 4~8 cmの長楕円状披針形、幅 1~2.5 cmで、葉の下面には銀白色の鱗片のみである。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アキグミ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 439.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン