- 解説一覧
- ヤマグワ(Morus australis)について
目次
基本情報
- 人間との関係
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葉は蚕の重要な飼料となる。果実は甘味があり、生食とするほか桑実酒の材料とされる。
樹皮は繊維質で、布、ロープ、和紙などの材料になり、根株からはパイプもつくられる。
根茎の内側の使徒意部分を桑白皮と呼び、消炎・利尿に、葉を桑葉と呼び補血に用いる。熟果を干したものは桑椹と呼び、不眠症や冷え性に効く。
クワは中国原産と考えられ、カイコとともに古くに日本に渡来した。記紀や万葉の記述から、当時のクワの植栽と養蚕が盛んに行われていたことがわかる。
クワは雷避けの木ともされ、雷鳴のとき「桑原、桑原」と呪文を唱える風習が残されている。
かつて機織りで知られた東京都・八王子市は「桑の都」ともいわれ、街路樹としてクワが植えられている。
心材は初め暗黄褐色で金色の光沢があり、のちに黒ずんで濃い暗褐色となる。
気乾比重約 0.60。建築材、櫛、家具、器具、細工物など用途が広く、とくに家具では和風の鏡台、細工物では碁笥に賞用される。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ
形態
生態
- その他生態
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繁殖は実生、接木、取り木、さし木など種々ある。クワは土地をあまり選ばない。
植付け本数は養蚕の場合、根刈支立てで 450~1350 本、中刈支立てで 280~540 本ぐらい。
養蚕の場合一般に根刈支立てが多い。施肥量は地方、土地の肥痩などにより異なるが、10a あたりチッソ 23㎏、リン酸 11㎏、カリ 17㎏ ぐらいを春と夏に分けて施す。
これとは別に堆肥を秋から冬にかけて 10a あたり 2000㎏ ぐらい施すとよい。
参考文献
最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ