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アコウ(Ficus superba)の分類 Moraceae
アコウ(Ficus superba)の概要 Ficus

アコウ(Ficus superba)

【 学名 】
Ficus superba (Miq.) Miq.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:20 mぐらい

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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分布

和歌山、四国、九州、台湾、中国南部、インドシナ半島、マレー半島などの暖地の海岸に生え、佐賀県東松浦郡入野村の自生地が北限で、天然記念物に指定されている。

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原産地

沖縄など日本の西南暖地、台湾、中国、東南アジア

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学名の解説

属名はイチジクに対するラテン古語。種小名 superba は気高い、という意味。

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別名・方言名

アコギ、アコノキ/アカミズノキ(和歌山)、ウスキ(沖縄)

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分類学的位置付け

クワ科 イチジク(フィカス)属

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人間との関係

庭園樹として用いるほか、幼木を鉢植えにして、観葉植物として室内に置き観賞する。

また和歌山地方では果実を「ようのみ」と呼び、まれに食用にする。

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形態

葉の形質

葉は枝にそう生する。楕円形または長楕円形で、先端がとがり、全縁、長さ 10 ㎝、幅 5 ㎝、両面とも平滑、葉枝長く、互生する。

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茎(幹)の形質

幹から気根を出す。他樹の上に生育し、気根や枝葉で包んで宿主を絞殺してしまうこともある。

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花の形質

果嚢内に雄花と2種類の雌花がある。熟した果嚢を割ると、花柱が短く、柄の長い雌花には円い穴があいていて、中は空であることが多い。

これはアコウバチが寄生していたものである。このコバチが脱出し、若い果嚢に産卵に入る時に花粉を媒介する。

もう一方の花柱が長く、柄の短い雌花には、花柱が産卵管より長く産卵がうまくいかないため種子ができる。

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果実の形質

葉えきにつく果実はイチジクに似た球形で、熟すと淡紅色になる。

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生態

生育環境

半耐寒性で、向陽地を好む。

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その他生態

性質強健で栽培しやすい。越冬温度0~3℃。葉は1年に2回短期間落葉する。

繫殖は実生、さし木による。初夏から夏にかけてが適期。

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関連情報

栽培方法

庭園に植える場合は、日あたり、排水のよい場所を選ぶこと。なるべく北風を避ける場所に植えるとよい。

西南暖地以外では冬期ワラを巻き保護するか、鉢植えにしておいて、温室か室内に入れ保護する。

鉢栽培は、壌土に腐葉土を3割ぐらい混ぜた土に植えるようにする。植替え、鉢替えは、晩春か初夏に行う。

夏は戸外の半日陰の場所に置き、十分肥培する。

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種・分類一覧