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イロハモミジ(Acer palmatum)の分類 Sapindaceae
イロハモミジ(Acer palmatum)の概要 Acer

イロハモミジ(Acer palmatum)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Acer palmatum C. P. Thunberg ex A. Murray

基本情報

草丈・樹高

・樹高:10~15 m
・幹径:50~60 ㎝

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

4~5月

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分布

本州の関東以西、四国、九州、朝鮮半島、中国東部、植栽は北海道南部まで。

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学名の解説

属名は「裂ける」の意で、葉の形が切れ込んでいることから。種小名 palmatum は掌状の、の意味。

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和名の解説

七裂する葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたところから。

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亜種・変種・品種

近縁種が東アジアからヒマラヤ山地にかけて約30種あり、北米西部にも1種が分布する。

葉が小型で、矮性品種の八房性は盆栽や鉢植えに適する品種群である。

江戸時代から伝わる八房と、新しく司八房、池田八房、秩父八房、鹿島八房など実生変異で生じた園芸品種がある。

また、新芽や紅葉の美しい清姫、玉姫、出猩々などの品種がある。

新しい葉を観賞するものに、春の芽出しが鮮紅色の赤地錦、千染、出猩々、黄色く萌芽する鬱金、葉先のみが紅色になる爪柿などがある。

「錦」と名のついた品種は斑入葉が多く、錦葉物ともよばれ、斑入葉の鮮やかな変化をみる日笠山、織殿錦、小紋錦、限り錦などがある。

斑入葉は江戸後期に流行した品種群で、現代まで伝わり、新しい品種も生まれている。

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別名・方言名

タカオカエデ(京都郊外の紅葉の名所・高尾山にちなむ)、イロハカエデ

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分類学的位置付け

カエデ科 カエデ属

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人間との関係

庭園樹、盆栽、材は緻密で建築材、器具材など。

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形態

葉の形質

葉は対生、葉柄は長柄で帯紅色、葉身はやや円形で掌状に深く5~7裂し、長さ 4~7 ㎝。

裂片は広皮針形または卵状皮針形で尾状鋭尖であり、縁には不整の鋭きょ歯か、やや重きょ歯がある。葉脚は心脚。

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茎(幹)の形質

幹は斜幹、株立ち状などが多い。樹皮は灰褐色で平滑、枝は水平状にでる。

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花の形質

花は新葉とともに散房状円錐花序が頂生、えき生し、長さ 3~4 ㎝の花梗が下垂する。雌雄異株で雄花と両性花がある。

小花は暗紅色で花径 0.4~0.6 ㎝、やや垂れ下がって咲く。がく片は5で、皮針形で濃紅色、花弁も5片、楕円形で淡紅色である。

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果実の形質

果実は10月成熟、翼果は長さ 1~2 ㎝、斜開または平開する。

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生態

生育環境

温暖で多少湿気のある深層地を好んで生育する。中庸樹。生長は早い。潮風、大気汚染に弱い。

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その他生態

萌芽力があり、せん定にも耐えるが強せん定は好ましくない。繫殖は実生による。

若木のうちは徒長枝が出やすいので、かき取ってやる程度。施肥は乾燥を防ぐのを兼ねて、根元に堆肥などでマルチング、2月に寒肥として油かすを与える。

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関連情報

病害虫

テッポウムシ、アブラムシ、カイガラムシ

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種・分類一覧