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イタヤカエデ(Acer pictum)の分類 Sapindaceae
イタヤカエデ(Acer pictum)の概要 Acer

イタヤカエデ(Acer pictum)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Acer pictum C. P. Thunberg ex A. Murray

基本情報

草丈・樹高


・樹高:18~20 m
・幹径:1 m

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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

4月

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分布

北海道、本州、四国、九州

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学名の解説

属名は「裂ける」という意味のラテン名で葉の形から。種小名 pictum は色彩のある、の意味。

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和名の解説

①葉がよく茂って重なり、板葺の屋根のようになるため。

②板材を重用したことから。

③板谷という地名に由来。

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亜種・変種・品種

変種にアカイタヤ、アサヒカエデ、エゾイタヤ。

園芸品種には、星宿り(黄色の散斑で鮮やかなもの)、常盤錦(白斑のもの)、秋風錦(エンコウカエデ系の斑入品種)などがある。

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別名・方言名

イタギ、イタヤ、オーバカエデ、ハネウチワカエデ、エゾイタヤ/モミジ(青森、岩手、埼玉、三重)、カエデ(岩手、愛知、三重、愛媛)、マイタヤ(岩手、宮城)、ハナイタヤ(山形、茨城)、ハナノキ(新潟、栃木、群馬、埼玉)、オーバナ(茨城、香川、高知)、イタヤモミジ(群馬、石川)、ハイタ(埼玉、神奈川、山梨、静岡)、ヘータ(埼玉、東京、神奈川)、オバナ(和歌山、徳島、高知)/トペ二(アイヌ「乳汁の木」)

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分類学的位置付け

かえで科 カエデ属

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人間との関係

庭園樹、街路樹とする。材は建築材、器具材、スキー材、船舶材、楽器材、運動具(スキー板、ラケット枠、ボウリングのピンなど)。

樹液から砂糖をつくる。香料にもつかう。

木材は淡紅白色を示し、絹糸様の光沢があって美しい。気乾比重約 0.67。緻密で強靭。

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形態

葉の形質

葉は対生、長柄(4~12 ㎝)で、葉身は扁円形で掌状に5~7に深裂またはやや浅裂する。長さ 5~12 ㎝、全縁。

ときには小数の粗大歯牙縁があり、上面は通常無毛で下面には短毛を生ずる。葉形には変異が多い。

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茎(幹)の形質

幹は直立、分枝し、樹皮は灰青色、老木では浅裂する。1年枝は鮮褐色で軟毛がある。

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花の形質

散房状円錐花序を出し、黄緑色の小花を開く。がくと花弁とはおのおの5片である。

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果実の形質

果実は10月成熟、無毛で、翼の角度は直角または鋭角に開き、翼とともに長さ 2~3 ㎝で褐色に熟する。

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芽生え・幼木の形質

冬芽は大形で卵形をしている。

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似ている種 (間違えやすい種)

オニイタヤ

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生態

生育環境

各地の谷間、斜面の向陽地を好んで自生している陽樹。適湿の肥沃地を好み、耐寒性がある。

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その他生態

繫殖は実生による。播種し、乾燥生干しして翼をとり、若干の湿気をもたせ常温で貯蔵し、春3~4月頃まく。

自然に樹形が整うので手入れの必要はない。徒長枝をかき取る程度。施肥は寒肥として2月頃施すとよい。

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種・分類一覧