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- マロニエ(Aesculus hippocastanum)について

マロニエ(Aesculus hippocastanum)
【IUCN】絶滅の危険が増大している種
- 【 学名 】
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Aesculus hippocastanum L.
目次
基本情報
- 和名の解説
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フランス語 marronnier から。和名ウマグリ(馬栗)は種小名 Horse-chestnu の直訳。
「馬栗」の語源には、食用にならないため、ウマの肺病に用いたため、葉の落ちた跡が馬蹄の跡に似ているため、大形を意味するなど諸説ある。
参考文献
最終更新日:2020-05-19 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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公園樹、街路樹、庭園樹、記念樹、樹皮を薬用に用いる。
欧米では並木や公園樹として広く植えられる。
パリの街路樹として名高く、島崎藤村の『仏蘭西だより』に、「白いロウソクを立てたようなマロニエの花」とあり、永井荷風の『ふらんす物語』にも登場する。
日本でもときに庭園などに植えられ、東京では小石川植物園、新宿御苑などに植えられている。
マロニエの実を糸に通して、互いにぶつけ合い、相手の実を割る遊びは、イギリスで「トチの実遊び Conker」と呼ばれ親しまれている。
もとカタツムリの殻を使った遊びで、Conker の名も Conch(巻貝)と Conquer(勝つ)の語呂合わせから生じたらしい。
この木には虫よけの効果があるとされ、川や森へ出かけるとき葉を帽子に挿す人もいる。
なおマロニエという名称はマロン(クリ)に由来し、マロングラッセも古くはマロニエの実が使われたという。
参考文献
最終更新日:2020-05-19 キノボリトカゲ