- 解説一覧
- カラスザンショウ(Zanthoxylum ailanthoides)について
カラスザンショウ(Zanthoxylum ailanthoides)
- 【 学名 】
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Zanthoxylum ailanthoides Siebold & Zucc.
目次
基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 10 m以上になる。
参考文献
- 山田卓三 1992 サンショウ,カラスザンショウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 212.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 分布
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本州、四国、九州、沖縄、韓国、台湾、中国などに分布する。海岸線に沿って多く見られる。
参考文献
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 和名の解説
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古名はオオタラ、オオタラノミと呼び、食茱萸(しょくしゅゆ)の漢名をあてた。
タラノキに似て丈が大きく、葉が複葉で幹に刺があるところからついた。
参考文献
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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方言名:クマダラ、オトコダラ、オオバラ、カマバラ、ゲタバラ、ヤマギリ、ハリギリ
参考文献
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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ミカン科 イヌザンショウ属
参考文献
- 伊沢凡人 1980 カラスノサンショウ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 238.
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 人間との関係
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黄白色で材質がやわらかく軽いため、細工物に用いられる。以前は下駄に使われた。
中国では樗葉花椒(ちょようかしょう)と書き、果実を乾燥した生薬を食茱萸にしている。また茎、葉、根の煎じ汁でおできを治し、種子から油、果実からは香料の原料を作っている。
生薬名は食茱萸(しょくしゅゆ)である。
【成分】
果実に消化を助けるイソピンピネリン、ベータ・シトステロール、ジオスミンを含む。葉には精油(メチルノニールケトンやテルペン)、樹皮、材部、根にアルカロイド(シキミアミン、マグノフロリン)を含んでいる。
【薬効と用い方】
・健胃、暑気あたりに用いる
1回 2~5 gを、水 300 ㏄から3分の1量に煎じて服用する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
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形態
- 葉の形質
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葉は大形の奇数羽状複葉で、小葉は9~21枚、長楕円~披針形(長さ 5~15 cm)で先は細まり、へりは浅く細歯状に切れ込む。
裏側は白味を帯び、葉軸には刺があるものとないものがある。若木では小葉はかなり細長く葉軸の刺も長くて多い。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 カラスノサンショウ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 238.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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幹や枝には、いぼ状の刺が一面に生える。
参考文献
- 山田卓三 1992 サンショウ,カラスザンショウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 212.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 花の形質
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枝先に短円錐状につき、淡緑色で細かい。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 カラスノサンショウ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 238.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 果実の形質
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秋の終わり頃、赤褐色に熟した果実は裂け、黒くて艶のある種子が露出する。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 カラスノサンショウ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 238.
- 山田卓三 1992 サンショウ,カラスザンショウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 212.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
生態
- 生育環境
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暖地の林や海岸に生える落葉高木である。
参考文献
- 山田卓三 1992 サンショウ,カラスザンショウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 212.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 食物として利用する動物
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種子はカラスが好んで食べるというが、食べられずに冬枯れの山に残っていることも多い。
参考文献
- 山田卓三 1992 サンショウ,カラスザンショウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 212.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
関連情報
- その他
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【サンショウとの区別】
カラスザンショウはミカン科のイヌザンショウ属で、花弁とがくがはっきりしている。
しかし、サンショウは両者の区別がつかない花被が5~8枚並んでいるだけなので、こちらはミカン科のサンショウ属に入れて区別している。
参考文献
- 伊澤一男 1998 カラスザンショウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 379.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン