- 解説一覧
- ポンカン(Citrus reticulata)について
基本情報
- 人間との関係
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亜熱帯かんきつでは最高の品質である。果実は糖度が高く、芳香に富むため生食用とされる。
中国へは唐時代に伝播した。台湾へは1796年に導入されて、現在ではかんきつ類の主要品種になっている。
日本には1896年台湾から導入され、鹿児島、高知、熊本、宮崎、和歌山県などの温暖地でおもに栽培される。
参考文献
最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉はやや小形で線状の翼葉がある。葉形は楕円状皮針形で長さ 10 ㎝、幅 4 ㎝ほどで、葉縁には小形の不鮮明な鈍きょ歯がある。
葉片はやや薄く、軽く内側に巻き濃緑色を呈する。葉脈は主なものが7~8対があり、やや突出するが明瞭ではない。
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最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
- 花の形質
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花は枝先に単生し白色、小形で直径 2.8 ㎝内外。5弁よりなり、平開し芳香がある。花弁は楕円形、先はとがり基部はやや狭く、厚さはふつう。
雄しべは15~20本で長さ 0.6 ㎝内外、円筒状に集合する。雌しべは雄しべより長く、柱頭は扁球形、淡黄色をなす。
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最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ
- 果実の形質
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果実はやや大きく球形で重量 200~250 g、果頂部はくぼみ放射溝がある。果基部はふくらみ突出するものが多い。果面は濃橙色で平滑。
果皮は厚さ 0.3 ㎝内外で、柔軟で浮皮になりやすく剥皮は容易である。果肉室は9~12で、果心は大きく中空をなす。果肉は柔軟、多汁で、甘味が強く酸味は少ない。
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最終更新日:2020-04-30 キノボリトカゲ