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ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)の分類 Thymelaeaceae
ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)の概要 Edgeworthia

ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)

【 学名 】
Edgeworthia chrysantha Lindl.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:1~2 m

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最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

3~4月

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分布

本州の関東以南、四国、九州に分布する。

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原産地

中国、ヒマラヤ

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学名の解説

属名は19世紀のイギリスの植物学者 M・P・エドゲウォースの名に由来。種小名 chrysantha は黄色の花の、の意味。

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和名の解説

枝が三本づつに分かれているため。

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別名・方言名

ムスビギ、ミマタヤナギ

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分類学的位置付け

ジンチョウゲ科 ミツマタ属

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人間との関係

樹皮を製紙原料に用いるほか、皮を剥いだ枝を生け花に利用する。

ミツマタでつくった紙は長く使用してもしわにならず、虫もつきにくい。

三椏紙の利用範囲は広く、免許証などの厚手つや紙、鳥の子紙、薄手高級紙、証券紙、コピー用紙などに使われている。

また特に紙幣に適し、偽造を防止できる点で明治以来重用され、現在も紙幣原料の一部として使われている。

三椏紙は伊豆、駿河、甲斐地方が原産で、駿河半紙として知られる。

渡来時期は明らかではないが、製紙用にカジノキやコウゾなどと一緒に渡来したものと考えられる。

野生品に頼るガンピと異なり栽培が容易で、天明(1781-89)のころに静岡県東部でミツマタ和紙の量的な製造が始まった。

しかし近年は大幅に面積が減っている。赤木、青木の主要品種がある。

播種はまたは挿し木でふやし、やや湿った土地に密植する。

「東洋パナマ」の材料にも用いる。

季題は「春」三椏の花。「咲きけぶる三椏ならむ岨黄なり 秋櫻子」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は互生、短柄で、葉身は広皮針形あるいは皮針形で先端がとがり、長さ 7~15 ㎝、幅 2~4 ㎝。

膜質で、縁は全縁で上面は鮮緑色。下面は帯白色である。

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茎(幹)の形質

幹は株立ち状で直立し、枝は3分枝し、強靭で折れにくい。幼枝は帯緑色で軟毛がある。老皮は黄褐色。

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花の形質

花は前年枝の上方近くにえき生し、頭状または球状に着生し、花梗は 1~1.5 ㎝で下向きか横向きに開く。

約40個の花を集める。がく筒は管状で長さ 1.2~1.4 cm、4裂し、外面は乳白色で、内面は黄色である。

花色は褐黄色で芳香があり、球状花の外側の花から開花する。

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果実の形質

果実は7月成熟、卵形で帯緑色。有毛。

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種子の形質

種子は1個で小形。

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似ている種 (間違えやすい種)

ヒマラヤミツマタ

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生態

生育環境

やや湿気のある肥沃の向陽地を好む、中庸樹から陽樹。生長は早い。

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その他生態

繫殖は実生、さし木により、根から出る芽を抜き取ってもよい。のびすぎの枝を枝元から切って整姿する。

施肥として油かす、化成肥料を施すとよい。

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種・分類一覧