- 解説一覧
- ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)について
目次
基本情報
- 人間との関係
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樹皮を製紙原料に用いるほか、皮を剥いだ枝を生け花に利用する。
ミツマタでつくった紙は長く使用してもしわにならず、虫もつきにくい。
三椏紙の利用範囲は広く、免許証などの厚手つや紙、鳥の子紙、薄手高級紙、証券紙、コピー用紙などに使われている。
また特に紙幣に適し、偽造を防止できる点で明治以来重用され、現在も紙幣原料の一部として使われている。
三椏紙は伊豆、駿河、甲斐地方が原産で、駿河半紙として知られる。
渡来時期は明らかではないが、製紙用にカジノキやコウゾなどと一緒に渡来したものと考えられる。
野生品に頼るガンピと異なり栽培が容易で、天明(1781-89)のころに静岡県東部でミツマタ和紙の量的な製造が始まった。
しかし近年は大幅に面積が減っている。赤木、青木の主要品種がある。
播種はまたは挿し木でふやし、やや湿った土地に密植する。
「東洋パナマ」の材料にも用いる。
季題は「春」三椏の花。「咲きけぶる三椏ならむ岨黄なり 秋櫻子」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、短柄で、葉身は広皮針形あるいは皮針形で先端がとがり、長さ 7~15 ㎝、幅 2~4 ㎝。
膜質で、縁は全縁で上面は鮮緑色。下面は帯白色である。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
- 花の形質
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花は前年枝の上方近くにえき生し、頭状または球状に着生し、花梗は 1~1.5 ㎝で下向きか横向きに開く。
約40個の花を集める。がく筒は管状で長さ 1.2~1.4 cm、4裂し、外面は乳白色で、内面は黄色である。
花色は褐黄色で芳香があり、球状花の外側の花から開花する。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
生態
- その他生態
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繫殖は実生、さし木により、根から出る芽を抜き取ってもよい。のびすぎの枝を枝元から切って整姿する。
施肥として油かす、化成肥料を施すとよい。
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最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ