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アオギリ(Firmiana simplex)の分類 Malvaceae
アオギリ(Firmiana simplex)の概要 Firmiana

アオギリ(Firmiana simplex)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Firmiana simplex (L.) W. F Wight

基本情報

草丈・樹高

・樹高:15 m

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最終更新日:2020-05-14 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

6~7月

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分布

沖縄、台湾、中国、インドシナに分布している。ただし本州の伊豆半島、紀伊半島、中国地方などや四国、九州でも野生化しているところがある。

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原産地

有毛のアオギリは中国原産

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学名の解説

属名 Firmana はオーストラリアの K. von ファーミアンを記念したもの。種小名 simplex は単一の、という意味。

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和名の解説

葉がキリの葉に似ていることと樹皮が緑色であることによっている。

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別名・方言名

ソウゴ(蒼梧)、ヘキゴ(碧梧)、アオニョロリ(青如狼里。樹皮がなめらかなことから)/セーヨーギリ(青森)、イッサキ(高知、鹿児島)、アオベラ(大分、宮崎)、ガジギー(沖縄)

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分類学的位置付け

アオギリ科 アオギリ属

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人間との関係

庭園樹、公園樹、街路樹として利用される。

材は黄褐色でやわらかく、家具・楽器・下駄などに使うが、耐久性は低い。

樹皮は強靭で、繊維を粗布や縄とする。また樹皮中の粘性物質は和紙の糊料などに用いる。

漢方では種子を梧桐子と呼び、煎ってつぶし咳止めや口内炎に用いる。葉は止血や高血圧症に有効。

幹の色が美しいので、街路樹・庭木としてもよく用いられる。

日本に渡来したのは奈良時代といわれる。ゴマノハグサ科のキリと混同されることが多いが、まったく別物である。

中国の伝説上の霊鳥、鳳凰が止まる木といわれているのは、この木。

種子はタンパク質や脂肪に富み、炒って食べられるほか、中国で腹痛、瀉下に用いる。

季題は「夏」。「青桐の向ふの家の煙出し 素十」の句がある。

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形態

葉の形質

葉は長い葉柄があって互生し、扁円形で長さ 15~25 ㎝、幅 15~27 ㎝、掌状に3~5浅裂し、基部は心臓形となって枝先に集まってつく。全縁。

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茎(幹)の形質

樹皮は緑色でなめらかである。

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花の形質

枝先に大きな円錐花序をつけ、多数の小さな淡黄色の花を開く。

1つの花序に雄花と雌花がつく。がく片は細長い楕円形で平開して反曲し、花弁はない。雄花の雄しべは合着して1本の筒となる。

雌花では雌しべが雄しべの筒上に立ってとがり、柱頭は広がっている。

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果実の形質

さく果は成熟前に舟形に裂開する。

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種子の形質

裂開したさく果の縁に数個の球形の種子をつける。

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生態

生育環境

十分に日の当たる肥沃な土地を好む。潮風や大気汚染にも比較的強い。

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その他生態

繁殖はふつう実生にもよるが、さし木でもできる。

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種・分類一覧