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フヨウ(Hibiscus mutabilis)の分類 Malvaceae
フヨウ(Hibiscus mutabilis)の概要 Hibiscus

フヨウ(Hibiscus mutabilis)

【 学名 】
Hibiscus mutabilis L.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:1.5~3 m

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最終更新日:2020-04-27 キノボリトカゲ

生活形


・広葉樹、落葉低木

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花期

7~10月

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分布

本州、四国、九州の暖地、沖縄、台湾、中国に自然分布。

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原産地

中国、日本南西部

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学名の解説

属名は大きなゼニアオイ属の植物の古代ギリシア、およびラテン名。種小名 mutabilis は変形しやすい、の意味。

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和名の解説

漢名「木芙蓉」の音読みの略。

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亜種・変種・品種

白花(一重咲き)、ヤエザキフヨウ、スイフヨウ、シチメンフヨウ

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別名・方言名

キハチス

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分類学的位置付け

アオイ科 フヨウ属

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花言葉

繊細な美

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人間との関係

庭園樹、公園樹、鉢植え、まれに生垣とする。

茎の皮は強靭で、和紙の補助原料、製紙材料などとされたほか、沖縄では茎の皮をはいで漁網やかご、下駄の緒などをつくり、木部を魚形に削り擬餌とすることもある。

原産地は東アジアの暖地とされるが、わが国の野生のものがもともとの自生種か、中国から持ち込まれたものであるかは明らかではない。

とくに中国、韓国、日本で好んで観賞用とされ、詩歌や絵画に多く登場する。

わが国で栽培・観賞が始まった時代は明らかではないが、一條兼良(1402-81)の作とされる『尺素往来』に秋の庭植えの花24のうちの1つとしてフヨウを挙げていることから、室町期にはすでに栽培・観賞されていたと思われる。

「芙蓉の顔」は美女をたたえるたとえ。また富士山の雅称に「芙蓉峰」の呼び名がある。

季題は「秋」。「枝ぶりの日ごとにかはる芙蓉かな 芭蕉」「松の間の芙蓉にそそぐ朝日かな 泊月」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は互生し、やや光沢のある膜質で、直径 10~20 ㎝の五角状心臓形または卵形、卵状菱形となり、五行脈があり3~5浅裂、ときに7浅裂する。

基部は心脚またはくさび形、裂片は三角状鋭尖、縁には鈍きょ歯、波状歯牙があり、長さ 9~12 ㎝の葉柄がある。

表面は星状毛および細突起点があり粗渋、裏面は灰色の毛がある。

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茎(幹)の形質

幹は直立、または基部近くから分枝。全株に灰白色の星状毛がある。樹皮は帯白色で強じん。

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花の形質

花は枝の上にえき生、まれに頂生する。ふつう淡紅色で直径 10~13 ㎝、長さ 10 ㎝ぐらいの葉柄があり、朝開花し夕方に萎凋する。

1日のうち、早朝は白または紅色、昼間は淡紅色、夕方は深紅色に変化するものもある。

花下に線形小包が10個あり、基部は合着する。雄しべは多数、雌しべは1個で柱頭は5個に分かれる。

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果実の形質

果実は直径 2.5 ㎝ぐらいでほぼ球形のさく果、開出長毛があり、5開裂する。

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種子の形質

種子には長毛がある。硬実。

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生態

生育環境

日当たりのよい温暖な海岸線沿いに自生、または暖地で植栽される陽樹。

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その他生態

繫殖は実生、株分け。さし木による。萌芽が強く刈り込みに耐える。

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種・分類一覧