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ムクゲ(Hibiscus syriacus)の分類 Malvaceae
ムクゲ(Hibiscus syriacus)の概要 Hibiscus

ムクゲ(Hibiscus syriacus)

【 学名 】
Hibiscus syriacus L.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:2~4 m
・径:30 ㎝

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最終更新日:2020-05-19 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑高木

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花期

8~9月

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分布

北海道南部、本州、四国、九州、沖縄に分布する。

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原産地

中国

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学名の解説

属名はゼニアオイ属の古代ギリシャ、ラテン名。種小名 syriacus は、シリア、小アジアの意味。

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和名の解説

①漢名「木槿」の音読みの転。

②ムシスクキ(虫好木)の意味から。

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別名・方言名

モクゲ、ハチス、キハチス(朝開いて夜しぼむハスの花の生態に似ていることから)、ユウカゲグサ、シノノメグサ(はかなさをたとえた雅名)

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分類学的位置付け

アオイ科 フヨウ属

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花言葉

信仰、信念

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人間との関係

庭園樹、公園樹、生垣として植栽されている。若芽は食用になる。

漢方では乾燥させた白花のつぼみを木槿花(もくきんか)と呼び、煎じて腸カタル、下痢止めに、木皮は木槿皮といい、水虫に用いる。

繊維の多い茎は製紙の補助原料として用いられる。

渡来は平安時代以前と思われ、『新撰字鏡』『和名抄』に記載がある。

室町時代の生け花の書では禁花とされたが、江戸時代からは茶花としてよく使われている。現代でもツバキに次いでポピュラーな茶花。

韓国の国花がムクゲであることから、韓国のことを槿域という。

中医方では粘滑剤として、胃腸炎、腸出血、下痢や嘔吐に用いられる。

季題は「秋」。「道のべの木槿は馬に喰われけり 芭蕉」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は長枝上で互生し、短枝上束生する。

短柄で、葉身は卵形または広卵形で長さ 4~10 ㎝、幅 2.5~5 ㎝で、ときに3裂し不整の粗きょ歯がある。

両面に単毛または分枝毛が粗生する。

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茎(幹)の形質

幹は灰色で枝は斜上分枝する。全体ほとんど無毛である。幼枝に星状毛がある。

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花の形質

花はふつう紅紫色、また白色もある。5弁花をえき生または頂生する。

花径は 5~6 ㎝、鐘形5裂、花弁は5片。

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果実の形質

果実は10月に成熟、卵円形で5裂し、長さ 2 ㎝で星状毛密布。

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種子の形質

種子は多数、腎臓形で長さ 0.4~0.5 ㎝で有毛である。

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似ている種 (間違えやすい種)

ブッソウゲ

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生態

生育環境

日当たりのよい地を好むが、土地を選ばずに各地に植栽されている。

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その他生態

繫殖は実生、さし木、株分けによる。

整枝の必要はない。行う場合は休眠時に行う。

吸肥力の強い樹でもあるので、生育ぐあいを見て冬季に堆肥、鶏ふんを根元に埋めてやる。

6月、9月に油かすや化成肥料を根まわりに施す。

陽樹で生長はきわめて早い。萌芽力があり強せん定に耐える。

枝の繊維は強く折れにくい。耐寒性が強く寒地の花木(植栽)となる。

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関連情報

病害虫

アブラムシ

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種・分類一覧