- 解説一覧
- シロザ(Chenopodium album)について

基本情報
- 和名の解説
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和名アカザは、赤麻(アカサ)、赤先(アカサキ)、茜葉(アカネハ)などと同じように、若芽の赤いことから来ている。
また、末尾語のザは、食べられることを意味する菜をサイと読み、それがつまったものである。
参考文献
最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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方言名:アカザラ、アカジア、アカソ、アカネギ、アカシタ、エドアカザ、センベグサ、チョウキリ、ヒンノキ、ツエクサ、ツエノキ、ジジノツエ、ババノツエ
参考文献
最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン
- 人間との関係
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アカザの名は既に『和名抄』(934)に「漢名黎・和名阿加佐」と見えている。
『本草綱目啓蒙』は、野生していないから春に種をまくか、前年のこぼれ種から芽生える。すべてがシロザに似ているが、若芽だけは「嫩心紅色鮮美ナリ」と簡潔に美しさを描写している。
【成分】
ベタイン、ビタミンA・B₁・Cなどを含む。
【薬効と用い方】
・歯痛に用いられる
葉の粉末とこんぶ粉末同量を混ぜ、痛む部分につける。葉の煎汁でうがいする。
また虫刺されにも用いられ、生の葉の汁を塗る。
参考文献
最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン
形態
- 花の形質
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茎頂分枝上の葉のわきから伸びた軸に、穂になってたくさんつき、黄緑色両性でごく細かく花弁を欠く。
がくは5深裂し、雄しべは5、子房は平たい球状で、先に2花柱がある。
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最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン
生態
- その他生態
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シロザの変種で、若芽の部分が紅色を帯びたものである。
また若芽は粉状粒に覆われており、サラサラした手触りがある。これは葉の表面細胞が突出して球状になっているためである。
参考文献
最終更新日:2020-06-01 ハリリセンボン