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ノリウツギ(Hydrangea paniculata)の分類 Hydrangeaceae
ノリウツギ(Hydrangea paniculata)の概要 Hydrangea

ノリウツギ(Hydrangea paniculata)

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Hydrangea paniculata Siebold

基本情報

草丈・樹高

・樹高:2~3 m

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最終更新日:2020-05-01 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

7~8月

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分布

北海道、本州、四国、九州。

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学名の解説

種小名 paniculata は円錐花序の意味。

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和名の解説

幹の内皮で製紙用の糊をつくることから。

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亜種・変種・品種

ノリウツギの両性花の萼が大きくなり、中性花となったものがミズナギ。

プラエコクス、タルディヴァは遅咲きの園芸品種である。ベニノリノキは装飾花の萼片がはじめから紅色を帯びる品種で、栽培される。

そのほかに装飾花がないヒダカノリウツギや、葉の両面に毛を密生するビロードノリウツギといった品種がある。

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別名・方言名

ノリノキ、ニベノキ、トロロノキ/サビタ(青森、岩手、秋田)、ガザ(岩手、宮城)、タモ(埼玉、長野、山梨、静岡)、メデ(新潟、群馬)、フノリ(高知、愛媛)、シンギ(鹿児島)/ラスパ二(アイヌ「槍の柄と穂先をつなぐ木」)、キンネニ(同「髄になっている木」)、キンリニ(同「キセル木」)

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分類学的位置付け

ユキノシタ科 アジサイ属

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人間との関係

ときに庭園に植栽され、野趣の花を賞する。

樹皮を水につけて出る粘液を製紙の糊料にしたのでノリウツギと呼ばれる。

材はステッキや傘の柄をつくるのに用いた。中国では(粉団花)や根を去痰などの薬用にする。

採取したノリを細かく裁断し、適量の水と混ぜて漉き、乾燥して乾海苔とする。

あぶって飯にまいて食べ、ノリ巻き寿司や茶漬け、また料理の香味づけに使う。生のノリは刺身のあしらいなどとする。

古来より食用とされ『尺素往来』には、菓子として用いられたとあるが、実際にどのように食べたのかは不明。江戸時代に養殖が始められた。

季題は「春」。

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形態

葉の形質

葉は対生、ときどき輪生する。有柄で葉身は卵形または楕円形で急鋭尖頭、葉縁は低いきょ歯がある。

長さ 5~12 ㎝、幅 3~8 ㎝。

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茎(幹)の形質

幹には単幹、株立ちものがある。樹皮は灰褐色。

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花の形質

花は枝先に長さ 6~30 ㎝の円錐花序をつけ、中性花は白色の花弁状のがく片をもつ。

小形の白花はがく片を5個もち、花弁5個、雄しべ10個、花柱3個である。

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果実の形質

果実は10月に成熟し、卵形で長さ 0.4~0.5 ㎝。

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種子の形質

種子には両端に尾状の翼がある。

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似ている種 (間違えやすい種)

ミナヅキ

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生態

生育環境

山地や平原などに広く自生する陽樹。やや肥沃な適潤地、またはやや湿気のあるところを好む。

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その他生態

繁殖は実生、さし木による。実生は秋に採種、乾燥、常温で貯蔵し、春3~4月に播種する。

発芽率は高い。さし木は枝ざしで、春さすものと夏秋に充実した当年枝 12~20 ㎝をさすものがある。

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種・分類一覧