- 解説一覧
- マンリョウ(Ardisia crenata)について
基本情報
- 人間との関係
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縁起植物として正月に飾る。
江戸時代の頃から園芸植物となり、寛政年間(1789~1800)に流行した
マンリョウは初めから万両と表されていたのではなく、江戸時代の園芸家太の『草木奇品家雅見』には、まんりゃう、まん里ゃう、万里ゃう、万両の4通りで書かれている。
万両が定着したのは文政10年(1827)頃。
同時代の水野忠暁の『草木錦葉集』には万量と書かれ、18世紀末には「まん竜」ともいい、金銭名での表現がはばかられたとも考えられる。
品種が増えるのは明治時代で『硃砂根銘鑑』には53種類が挙げられている。
中国では薬用にされ、解毒の効があり、扁桃炎、打身などに用いられる。
季題は「冬」。
参考文献
最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ
形態
- 花の形質
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花は前年の側枝の先に散房状に10数個つける。
がくは5裂し裂片は卵形、花冠は白色で径 0.8 ㎝ほど、先は5裂し裂片は鋭頭となる。雄しべは5個、雌しべ1個。
参考文献
最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ
生態
関連情報
- 栽培方法
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栽植は実生、さし木、接木による。普通種は5月頃採りまきにするとよい。
シロミノマンリョウも実生でよい。園芸品種は6月頃、さし木、接木をする。
寒い地方の栽培は野外では無理。萌芽力に乏しいのでせん定はしない。
参考文献
最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ