- 解説一覧
- ホツツジ(Elliottia paniculata)について
ホツツジ(Elliottia paniculata)
- 【 学名 】
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Elliottia paniculata (Sieb. & Zucc.) Benth. & Hook. fil.
基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 2 m前後になる。
参考文献
- 国重正昭 1994 ホツツジ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2243.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 分布
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北海道、本州、四国、九州の山地に分布する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 和名の解説
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花が穂状につくことから来ている。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名:ヤマボウキ、ヤマワラ
枝分かれが多いので、庭箒にすることから、この名がついた。ヤマワラも同じく、わらぼうきの代用にすることから。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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ツツジ科 ホツツジ属
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
- 国重正昭 1994 ホツツジ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2243.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 人間との関係
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花に有毒成分が含まれている。この花から集めた蜂蜜を飲んで中毒したということがあり、ホツツジが有毒植物に加えられるようになった。
蜂蜜を遠心分離器にかけて沈殿物を集め、それを顕微鏡で見ると、花粉粒が見られる。花粉粒は人の指紋のように、植物それぞれの形や大きさ、表面の紋様が決まっている。そこで、花粉粒を見て、どの植物の花からとれた蜂蜜かが分かるのである。このようにして、中毒を起こした蜂蜜の中からホツツジの花粉粒が出て、原因が判明したのであった。
花の蜜の中に、アンドロメドトキシンやその関連物質が含まれていたのである。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉は倒卵形で先端は尖り、長さ 3~6 cm、基部は細く、葉縁に鋸歯はなく全縁。
裏面脈上に白色の毛が生え、葉は対生する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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小枝は赤褐色で、尖った3稜があって無毛である。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
- 花の形質
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花は枝先に円錐花序に多数の花が横向きに咲く。花弁は長さ 6~8 ㎜になる。がくは杯状で、縁は浅く5裂し、細かい毛が生える。
花弁は離生する3枚からなり、それぞれ長楕円形で白色、わずかに淡紅色を帯びて、開花すると、花弁は外側に反り返る。
雄しべ6本、雄しべの花糸は幅広く花弁より短い。雌しべの花柱は直立して花冠の外に突き出す。
これに似たミヤマホツツジは、花が総状花序につき、がく片は5枚からなるのが異なる。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
- 国重正昭 1994 ホツツジ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2243.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
生態
- 生育環境
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まれに平野部にも自生するが、多くは山地、高原など高い所に群生する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ホツツジ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 527.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン
関連情報
- その他
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栽培は一般のツツジに準じるが、栽培されることは稀である。
参考文献
- 国重正昭 1994 ホツツジ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2243.
最終更新日:2020-06-24 ハリリセンボン