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キョウチクトウ(Nerium indicum)の分類 Apocynaceae
キョウチクトウ(Nerium indicum)の概要 Nerium

キョウチクトウ(Nerium indicum)

【 学名 】
Nerium indicum Mill.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:3~5 m

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最終更新日:2020-05-18 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑低木

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花期

7~9月

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分布

本州の東北南部以南、四国、九州、沖縄に分布する。

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原産地

インド

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学名の解説

種小名 indicum はインドの、という意味。

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和名の解説

漢名「夾竹桃」の音読み。葉がタケのように細く、花がモモの花に似ていることからつけられた。

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亜種・変種・品種

ヤエキョウチクトウ、ウスギキョウチクトウ、シロバナキョウチクトウ

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分類学的位置付け

キョウチクトウ科 キョウチクトウ属

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花言葉

注意、危険(英)

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人間との関係

公園、庭園の植え込み、列植に用いる。

根や茎葉にオレアンドリンやネリアンチンなどの強心配糖体を含み、古くから麻酔や強心剤として利用されるが、処方を誤ると中毒する危険がある。

暑さや乾燥に大変強く、どことなくエキゾチックなこの植物は観賞用として庭木や鉢植に栽培される。

寛政年間(1789~1801)に中国から渡来したといわれる。

明治の初めには地中海原産のセイヨウキョウチクトウも輸入された。

キョウチクトウは古代インドで堕胎や自殺にもちいられたという。

フランスでは普仏戦争時、兵士がキョウチクトウの枝に刺した肉を食べて中毒死したり、子供がこの花で遊んでいるうちに中毒したという記録がある。

日本では、西南戦争のとき官軍の兵隊がこの枝の箸で弁当を食べ、中毒者を出したという記録がある。

1969年(昭和44)には佐世保市がキョウチクトウを市の花に指定した直後にウシが葉を食べて中毒死し、物議を醸した。

仏典には「歌羅毘羅樹」の名で登場する。

インドでは罪人にこの花でつくった花輪をかぶせたり、火葬場に送る死者の顔をこの花で覆ったりしたという。

イタリア、ギリシャでも葬式の花とされている。中国では邪気を払う植物として寺院などに植えられる。

季題は「夏」。「夾竹桃花なき墓を洗ふなり 石田波郷」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は3個づつ輪生する。無柄、狭皮針形、鋭頭で 7~15 ㎝。

葉縁は全縁で厚く革質、側脈は多数、上面は濃緑色で光沢があり、下面は淡緑色、両面無毛である。

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茎(幹)の形質

幹は株立ち状、樹皮は暗褐色で平滑。枝は緑色で初め微毛がある。

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花の形質

枝先に集散花序をなし、紅色花を多数つける。花冠は筒状鐘形で径 3~5 ㎝、5片に裂けて平開する。芳香がある。

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果実の形質

果実は10月に成熟。日本では結実はまれである。長いさや状で長さ 15~20 ㎝、多数の種子が入っている。

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生態

生育環境

暖地で日当たりのよい砂質地を好む。

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その他生態

生長はやや早い。寒風にあたると脱水症状を呈する。

せん定にも耐える。枝葉と花は有毒。潮風に耐える。都市環境にも耐える。

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関連情報

栽培方法

栽培はさし木により、太い枝でも容易である。水ざしがよい。株分けもできる。

旺盛な生育をするので樹形を整えるために枝を整理し、通風、採光をはかる。

整枝は4月頃がよい。施肥はほとんど必要ない。やせ地であれば、3月頃、樹の周囲に堆肥を埋めてやる。8月下旬に鶏ふん、化成肥料を施す。

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病害虫

アブラムシ、カイガラムシ

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種・分類一覧