オオバコ(Plantago asiatica)の解説トップに戻る
オオバコ(Plantago asiatica)の分類 Plantaginaceae
オオバコ(Plantago asiatica)の概要 Plantago

オオバコ(Plantago asiatica)

【 学名 】
Plantago asiatica L.

基本情報

草丈・樹高

花茎は高さ 10~50 cmである。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.
  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2021-05-10 ハリリセンボン

花期

4~9月

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

分布

千島、樺太、北海道~琉球、朝鮮、中国(本土、台湾)に広く分布する。

参考文献

  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

和名の解説

和名は「大葉子」と書き、広く大きな葉をもつことに由来する。

参考文献

  • 松尾和人 1997 オオバコ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 216₋217.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

別名・方言名

中国では、牛車や馬車の通る道に沿って生えることから「車前草」とも呼ばれる。

路上やグラウンドの周囲など、踏みつけられることが多い場所にも生育しているため、「路上植物」あるいは「踏み跡植物」などとも呼ばれる。

参考文献

  • 松尾和人 1997 オオバコ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 216₋217.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

分類学的位置付け

オオバコ科

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

人間との関係

オオバコは、人間生活の影響が及ぶところに生育する「人里植物」の1つである。

子どもが茎をからませ、その強さを競って遊ぶなど、日常的に親しむ機会も多い。

種子は「車前子」という名で昔から咳止め、利尿などの漢方薬として利用されている。

参考文献

  • 松尾和人 1997 オオバコ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 216₋217.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は10枚ばかりで、やや平行な数脈があり、長さ 4~20 cm、幅 3~8 cm、葉身の下部は円形で急に葉柄となり、無毛またはやや毛がある。

やや薄く卵形で先は鋭く、縁は全縁か不明瞭な波状の歯牙があり、基部は急に狭まって長さ 5~10 cmの細い柄となる。

苞は狭卵形でがくより短く、がくは長さ約 2 ㎜で白色膜質である。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.
  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

花の形質

花は密に穂状につき、雌ずいが先に熟す。花は花穂の下から咲く。

がく片は卵状楕円形で長さ 2 mm、先は鈍く、縁は乾いた膜質で白色である。

花冠は白色で長さ 5 ㎜、雄しべは花冠より長く突き出る。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

果実の形質

蒴果はがくの2倍に達し、卵状長楕円形で中央で横に裂ける。上半分は円錐状卵形でやや尖り、がくの約2倍である。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種子の形質

種子は黒褐色で、1果内に6~8個あり、長さ 1.5~1.8 mmである。

参考文献

  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

生態

生育環境

山野の道端に咲き、海に近いところに生える。日当たりのよい道端や荒地にもふつうにみられる。

参考文献

  • 北村四郎, 村田源 1957 オオバコ, 北村四郎、村田源、堀勝(著) 原色日本植物図鑑・草本編Ⅰ・合弁花類. 保育者. 115₋116.
  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

その他生態

屋久島と朝鮮の済州島の山地上部には全体小さく、葉身の長さ 1~2.5 cm、白毛がやや密に生える。

花茎は高さ 5~10 cm、1果内の種子は4~6個のものがあり、ヤクシマオオバコという。

伊豆七島にもあるというが、それはオオバコの小型品である。

参考文献

  • 山崎敬 1982 オオバコ, 北村四郎(著) 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 (編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 離弁花類. 平凡社. 141-142.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種・分類一覧