- 解説一覧
- アサガオ(Ipomoea nil)について
目次
基本情報
- 草丈・樹高
-
3 m
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 生活形
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一年草
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 花期
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夏
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 分布
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琉球以南の熱帯~亜熱帯に広く分布している。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 原産地
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中国南部から東南アジアあたりと推定される。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 人間との関係
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身近な夏の花として昔から親しまれているアサガオは、奈良時代に中国から渡来したと推定される。
中国で5世紀末に出た本草書『神農本草経集注』では、アサガオの種子を「牽牛子」として記載があり、日本へ渡来した当時は「けにごし」という名で薬草園で栽培された。
しかし、平安時代中期の『古今集』に「けにごし」の歌が登場し、花の色が歌われていることから、渡来後観賞の対象へと変わっていったことが分かる。「けにごし」がどうして「朝顔」と呼ばれるようになったのかは定かではない。
『万葉集』で歌われている「朝貌」は、現在のアサガオとは違うらしい。この朝貌については種々の説があり、亜熱帯生で紀伊半島にも自生しているノアサガオではないかという説もあるが、現在のキキョウとする説が有力である。
【成分】
牽牛子の主成分は樹脂配糖体のファルビチンである。
【薬効と用い方】
下痢に用いられる。乾いた種子(牽牛子)を粉末にして、1日量として 0.5~1.5 gを服用する。なるべく空腹時がよい。ただし、有効成分のファルビチンには強力な下剤の作用があるため、絶対に量を過ごさないことが必要である。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アサガオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 574.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉身は互生する長柄につき卵形、普通3裂し毛がある。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
- 村田源 1981 アサガオ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、富成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類. 平凡社. 62.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
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- 茎(幹)の形質
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茎は蔓性で左に巻き、逆毛がある。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 花の形質
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アサガオの花は、5枚の花弁が癒合してろうと状になった合弁花である。
花は青紫色で中央は白く、朝開いて午後にはしおれ、径 5~6 cmである。
大輪アサガオは、葉の形とともに花の直径を大きくする州浜遺伝子(葉の3裂片を寸詰まりにする遺伝子)と、とんぼ葉遺伝子(葉をトンボが羽を広げたような形にする遺伝子)を組み合わせた蝉葉(葉の形がセミの外形に似ている)を基本としており、花弁の数が8枚前後に増え、花の直径も 20 cm以上になる。
栽培法の改良により、これまでに直径 26 cmもの巨大輪が育成されている。
参考文献
- 村田源 1981 アサガオ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、富成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅲ 合弁花類. 平凡社. 62.
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 果実の形質
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果実は扁球形で残存蕚に包まれ、3室である。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 アサガオ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 207.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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ノアサガオ
参考文献
- 伊澤一男 1998 アサガオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 574.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
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~採取時期~
9~10月に種子を採取して、日干しにする。果皮はからからに乾いたらとり除き、種子だけを集めて乾燥する。種子は外側が黄白色のものを白牽牛子、黒色のものを黒牽牛子と区別するが、薬効は変わらない。
参考文献
- 伊澤一男 1998 アサガオ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 574.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン
- その他
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大輪アサガオの作り方は、各地の風土や伝統を反映している。
「行灯作り」は大阪で明治時代の中頃に始まり、東京では昭和の初期に「螺旋作り」が考案された。
また大輪作りではあるが、花の色彩や全体の容姿を重視するものに、東京の「切り込み作り」、名古屋の「盆養切り込み作り」がある。
「大輪数咲き作り」は京都創案されたもので、1鉢に多数の大輪花を同時に咲かせて豪華である。
熊本では、江戸時代後期に育成された州浜性中輪咲き品種を、1本仕立てとして観賞する「肥後アサガオ」の伝統が大切に守られている。
参考文献
- 米田芳秋 1997 アサガオ, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 290-294.
最終更新日:2020-05-19 ハリリセンボン