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イヌツゲ(Ilex crenata)の分類 Aquifoliaceae
イヌツゲ(Ilex crenata)の概要 Ilex

イヌツゲ(Ilex crenata)

【 学名 】
Ilex crenata Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:3~5 m
・幹径:10~15 ㎝

参考文献

最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑小高木

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花期

5~6月

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分布

北海道、本州、四国、九州、中国福建省。

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学名の解説

属名はセイヨウヒイラギの古名。種小名 crenata は鈍きょ歯のある、の意味。

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和名の解説

ツゲに似ているが、ツゲではないという意味。

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亜種・変種・品種

ハイイヌツゲ

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別名・方言名

ツゲ、ヤマツゲ、オオツゲ、ダンゴバラ、ネジノキ、トリトマラズ、ネズミシバ/アオシバ(青森、岩手)、クサツゲ(岩手、宮城)、サカギ(秋田、新潟)、クロツゲ(山形、高知)、ビンカ(山形、神奈川、長野、静岡、愛知、岐阜、高知、愛媛)、ヤドメ(山形、新潟、富山、石川、福井)、ダンゴッパナ(東京)、ヨメガサラ(和歌山、鳥取、岡山、島根、福岡)、チャガユコボシ(和歌山)、カマコブチ(三重、和歌山)、ゲズラ(福井、滋賀、京都)、カンスカベリ(山口)、カシラケズリ(滋賀、奈良)/アイカスッ二(アイヌ)

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分類学的位置付け

モチノキ科 モチノキ属

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人間との関係

庭園樹、公園樹、そのほか、生垣、盆栽などに用いる。

材は堅く均質で、高価なツゲの代用品として印材、版木などの用材にも使われるが、土壌を選ばないので庭木や盆栽としての利用が多い。

樹皮は約10%の鳥もちを含み、これからつくった製品を「青もち」と呼ぶ。

関東、中部地方などでは枝に小正月の繭玉を挿し、またカイコのまぶしに使われたこともある。

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形態

葉の形質

葉は互生、短柄で葉身は楕円形または長楕円形で鈍頭、長さ 1~3 ㎝、幅 0.6~2 ㎝、縁には鋭きょ歯がある。

ときに全縁もある。表面は深緑色で光沢があり、裏面は淡緑色で灰黒色の腺点を散布する。

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茎(幹)の形質

幹は直立、多数分枝し、樹皮は灰白色で平滑、無毛。若枝にはときに微毛がある。

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花の形質

雌雄異株、葉えきに淡黄白色の小花を開く。雄花は短い総状または複総状花序につき、雌花は単生、長花梗の4弁花が咲く。

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果実の形質

果実は10月に熟成する。球形で径 0.6~0.8 ㎝、紫黒色で多汁である。

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種子の形質

種子は灰白色、淡褐色で四半球形で、2~4 個入っている。

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生態

生育環境

本州以南の湿気ある土地を好んで自生し、また温帯から暖帯まで広く植栽されている。

湿気のある土地を好むが乾燥地にも耐えて育つ。半日陰地、日照地にもよく、耐寒性がある。都市環境に対しても抵抗性がある。

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その他生態

繫殖は実生、さし木による。

仕立て物は基本形を崩さぬよう、枝先の刈り込みを回数多く行う。肥料がきれると葉をふるうので、根もとを掘り鶏ふん、堆肥、化成肥料を施す。

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関連情報

病害虫

ハマキムシ、シャクトリムシ

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種・分類一覧