- 解説一覧
- タラヨウ(Ilex latifolia)について
タラヨウ(Ilex latifolia)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Ilex latifolia C. P. Thunb. ex A. Murray
基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 10 mに達する。
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 花期
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5~6月
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 分布
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本州(東海地方以西)、四国、九州、中国東部に分布する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 和名の解説
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タラヨウという名の由来は、江戸時代に貝多羅葉(ばいたらじゅ)という名で輸入されたパルミラヤシ(オウギヤシ)[Borassus fiabilifer]が、インドで古くから経文の書写材料とされていたことに故事になぞらえて、多羅樹(たらじゅ)、そして多羅葉(たらよう)となった。
それゆえに寺院に多く植えられるが、庭木として欠くことのできない木として重要視する地方もある。
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名:紋付柴(もんつきしば)、鋸柴(のこぎりしば)、山黐(やまもち)、貝多羅樹(ばいたらじゅ)
参考文献
- 山田卓三 1992 タラヨウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 207.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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モチノキ科 モチノキ亜属
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
- 山田卓三 1992 タラヨウ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 207.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 人間との関係
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古くから観賞用、庭木、葉を茶の代用としていたため『大和本草』、『延喜式』などにも記載がある。
【成分】
樹皮には鳥もちを含み、その成分は、アルファ・アミリン、ベータ・アミリン、ステアリン酸からなる。果実は脂肪分を含み、ミリスチン、パルミチン、ステアリンなどの脂肪酸がある。葉にはベータ・アミリン、ルペオール、タラクセロール、ウバオール、ベータ・シトステロール、ウルソール酸などのトリペノイドを含んでいる。
【薬効と用い方】
・健康茶に用いる
利尿効果があるため、腎疾患の予防に常用するとよい。1日量として、5~10 gの干した葉を適当量の水に入れて、やかんで一度沸騰させてから、弱火でしばらく煎じ、1日何回かに分けて服用する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉は長楕円形で、長さ 20 cm前後、縁に細かく浅い鋸歯がある。
葉面は熱を加えたり、傷つけると黒く変色するため、小児が絵や文字を書いて遊んだ。
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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樹皮は灰黒色で、枝は太く、レンズ状の細かい突起がある。
参考文献
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 花の形質
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花は黄緑色で、前年枝の葉腋に出る短枝に群生する。雌花雄花ともがく片4枚、花弁4枚、雄しべ4本、雄花は雌しべが発達しない。
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
- 果実の形質
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果実は径約 8 mmの球形で、10~11月に紅熟する。
参考文献
- 五井正憲・中村恒雄・松川時晴・妻鹿加年雄 1994 タラヨウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2470.
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
生態
- その他生態
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【採取時期と調整法】
常緑樹であるため、葉は必要時に採取すればよいが、中でも春から夏までの間がよい。水洗い後に刻んでから、日干しにする。
参考文献
最終更新日:2020-06-12 ハリリセンボン
関連情報
- その他
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【採取時期と調整法】
常緑樹であるため、葉は必要時に採取すればよいが、中でも春から夏までの間がよい。水洗い後に刻んでから、日干しにする。
参考文献
- 伊澤一男 1998 タラヨウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 407.
最終更新日:2020-12-28 ハリリセンボン